久保建英、5戦連続スタメンで好機演出も途中交代 0-1敗戦のマジョルカ、無得点で2連敗

マジョルカMF久保建英【写真:Getty Images】
マジョルカMF久保建英【写真:Getty Images】

敵地ビジャレアル戦に先発 右サイドで起点になるも得点に絡めず後半15分に退く

 スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英は現地時間16日、リーガ・エスパニョーラ第29節の敵地ビジャレアル戦に5試合連続でスタメン出場。序盤に1点を失うなか、久保が攻撃の中心となって仕掛けたが得点に絡めず、後半15分に交代した。チームもそのまま0-1で敗れ、リーガ再開後2試合連続のノーゴールで2連敗。勝ち点25から上積みできず、降格圏に沈んだままとなっている。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、約3カ月にわたって中断を余儀なくされていたリーガが、無観客試合のなかで再開2戦目を迎えた。マジョルカは13日にホームで首位バルセロナと戦い0-4と大敗。降格圏の18位に沈んだまま、中2日でビジャレアル戦に臨んだ。久保も5試合連続でスタメンに名を連ね、今季1勝2分10敗と苦手にしているアウェーゲームでの勝利を目指した。

 最初に決定機をつかんだのは、マジョルカだった。前半7分、久保も絡んだ攻撃からMFイドリス・ババが強烈なミドルシュートを放ちクロスバーを直撃。その後はビジャレアルに押し込まれる時間帯が続くと、同16分に左サイドを突破され、最後はFWカルロス・バッカに先制点を決められた。

 この日も1点を追う展開となったマジョルカで、久保は右サイドで攻撃の起点になろうとするも思うようにパスがつながらない。そのなかで同40分、敵陣右サイドの深い位置に流れてMFアレハンドロ・ポソからパスを受けると、巧みなファーストタッチでかわした瞬間にバッカからファウルを受けてFKを獲得。自らキッカーを務め、あまり角度のない位置だったが直接狙ったが、シュートはゴール上に外れた。

 さらに同45分、敵陣で久保が左足アウトサイドでポソへ股抜きパスを通すと、ポソが相手に倒されゴールまで約20メートルの位置でFKを獲得。再び久保が蹴ったが、シュートは相手GKの正面をついた。

 0-1で折り返した後半も、マジョルカは我慢の展開が続く。後半5分には自陣でのパスミスからビジャレアルMFサムエル・チュクウェゼにシュートチャンスを与えるも、ここはゴール上に外し難を逃れた。さらに同8分、ビジャレアルのMFマヌ・トリゲロスに決定的な一撃を放たれたが、ここはマジョルカGKマノロ・レイナが好セーブを見せた。

 マジョルカがようやくチャンスを作ったのは同11分、久保が敵陣でドリブルを仕掛けてFWラゴ・ジュニオールにスルーパスを通すも、グラウンダークロスは相手GKがキャッチ。さらに2分後、今度は左サイドのFWクチョ・エルナンデスからクロスが入るも、走り込んだ久保にはわずかに合わず、久保も思わず頭を抱えた。

 得点への期待も高まっていたなか同15分、ビセンテ・モレノ監督は1枚目の交代カードとしてFWアンテ・ブディミルを久保と代えて投入。試合はその後やや膠着するなか、同29分にクチョ・エルナンデスが決定的なシーンを迎えるが、痛恨のシュートミスでゴールを奪えず。同43分には、前半に続きイドリス・ババがミドルシュートを放つも再びクロスバーに嫌われた。再三のチャンスを生かせなかったマジョルカは、そのまま0-1で敗れ、再開後2試合連続のノーゴールで2連敗となった。

 降格圏を脱出できないマジョルカは次節、中2日で同じく降格圏にいるレガネスとホームで対戦。負けられない一戦で久保の活躍に期待が集まる。

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