中村俊輔、海外ファン選定の“セットプレー職人”に浮上 「ゴールをこじ開けられた」

マンチェスター・ユナイテッドからFKで得点を奪ったMF中村俊輔【写真:Getty Images】
マンチェスター・ユナイテッドからFKで得点を奪ったMF中村俊輔【写真:Getty Images】

ジュニーニョやベッカムが双璧を成すなか、ロベカルやピルロらとともに“第2集団”に

 世界各国のサッカーリーグでは、これまで数々のセットプレーから得点が生まれてきた。“名手”と呼ばれる職人が輩出されてきたなかで、ベストは誰か。英メディアが問いかけると、元日本代表MF中村俊輔(横浜FC)を挙げる声も複数寄せられている。

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「デッドボール(セットプレー)のスペシャリストという言葉を最も表しているベストプレーヤーは誰?」

 英ラジオ局「talkSPORT」は、公式ツイッターでこのように読者に問いかけた。

 900件以上の意見が届いたなか、長年リヨンで活躍し、計77得点を直接FK弾で決めた元ブラジル代表MFジュニーニョ・ペルナンブカーノと、“貴公子”と呼ばれた元イングランド代表MFデイビッド・ベッカムが“2トップ”を形成。“悪魔の左足”の異名を取った元ブラジル代表DFロベルト・カルロス、元イタリア代表MFアンドレア・ピルロを中心に新旧の名手の名前が飛び交い、「シュンスケ・ナカムラ」「ナカムラサン」「日本からのこの男」と、中村も複数の票を集めた。

 レッジーナ(イタリア)、セルティック(スコットランド)、エスパニョール(スペイン)の3カ国でプレーした中村だが、欧州で最も知られているのは2006年11月21日に行われたCLグループステージ第5節のユナイテッド戦(1-0)での一撃だろう。

 0-0で迎えた後半36分、セルティックは中央やや右のゴールから約30メートルの位置でFKを獲得。キッカーを任された中村が左足を一閃すると、ボールは壁の上を越えて早く落ちる軌道でユナイテッドゴールへ。対峙した元オランダ代表GKエドウィン・ファン・デル・サールの懸命の横っ飛びも及ばす、ゴール右上隅を鮮やかに射抜いてみせた。この一撃が決勝点となり、中村は日本人選手として初めて決勝トーナメント進出を果たしている。

「彼はその左足で壁が並んだなかでゴールをこじ開けることができた」
「クレイジーだった」

 ジュニーニョやベッカムら錚々たるメンツのなかで名前が挙がる現実が、中村の偉大さを物語っている。

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