ヴァーディ、岡崎と並ぶレスター攻撃陣の核 技巧派レフティーが語るラニエリ采配の真髄

“アメとムチ”の絶妙な使い分け

 レスターは残り12試合となった現時点で、同率2位のトットナムとアーセナルに勝ち点で5ポイントの差をつけているが、ここまでの躍進はラニエリ監督の存在が大きい。

「クラウディオはドレッシングルームでたくさんのことを話し、試合の前にモチベーションを高めてくれるんだ。彼は僕たちにパワーを与えてくれる。試合前の彼を見ると本当に集中しているのが分かるね。彼こそが僕たちをここまで持ってきてくれたんだ。彼は何かを勝ち取りたいと思わせてくれる監督だね。彼は15位か16位で満足するタイプじゃない。クラウディオは上位チームでキャリアを過ごしていたし、彼のあるべきところはそこだと考えているんだ」

 マフレズはラニエリ監督の指導法の特徴について、こう話す。

「マンチェスター・シティ戦の後、彼は『リヤド、よくやった。その調子で頼むよ』と言った。でも僕が得点したり上手くプレーできたとしても、彼は課題点を指摘してくるんだ。彼は『攻撃面で良かった』と言ってくれるけど、彼はイタリア人だからというのもあるのか、『守備面でもっと多く貢献する必要がある』と付け加える。彼は最大限のプレーを求めていて、もしスタジアムに誰もいなかったら『リヤド、ディフェンスしろ』と聞こえてくるだろうね。彼は本当に、モチベーションを高めてくれるんだ」

 攻撃面では誰もがマフレズの力を認める一方で、守備面に問題があると指摘されることが多かった。だからこそ本人は、良い部分を褒めて自信をつけさせつつ、足りない部分を指摘して改善を促すラニエリ監督の“アメとムチ”の使い分け、そして、モチベーターとしての能力の高さに心酔している。

 

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