マジョルカ久保の「報告がジダンへ」 レアルが進化評価「フィジカル的な成長に満足」

マジョルカの日本代表MF久保建英【写真:Getty Images】
マジョルカの日本代表MF久保建英【写真:Getty Images】

リーガ1年目で24試合3得点を記録「ジダンは久保が良いものを持っていると知っている」

 マジョルカの日本代表MF久保建英は、世界最高峰リーグと言われるリーガ・エスパニョーラ挑戦1年目で24試合に出場して3得点という結果を残している。レンタル期間は今季限りで満了となり、保有権を持つレアル・マドリードへの復帰を含めて去就が注目されるなか、レアル専門メディアは「価値を上げているクボの報告がジダンへ」と報じている。

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 2019年夏にFC東京から名門レアルに完全移籍した久保は、シーズン開幕直後にマジョルカへの1年間のレンタル移籍が決定。昨年11月10日のリーガ第13節ビジャレアル戦(3-1)でスペイン初ゴールを挙げると、一度はベンチ要員に降格するも再びスタメンの座をつかみ、ここまでリーグ戦24試合で3得点をマークしている。

 先日、スペイン紙「AS」で表紙を飾った際のインタビューでは、レアル復帰について「すべては僕次第で、マドリードで居場所をつかむだろう」「僕はしっかり練習し続けてチャンスを待つ。その機会が訪れた時にはそれを無駄にしない」と語っていたが、レアル専門メディア「Defensa Central」は「価値を上げているクボの報告がジダンへ」との見出しで、18歳の日本人レフティーを大々的に取り上げている。

「タケ・クボはマジョルカでフィジカルレベルを上げ、マドリードのスカウトはその成長ぶりにとても満足している。タケ・クボはレアル・マドリードの将来の大きな期待の一つ。マジョルカでの成長と同様にエリートへの道を開け続けている。18歳ながらすでに日本では偉大なスターで、(カスティージャでプレーしていた場合、2部Bチームの試合会場となっている)バルデベバスは十分ではなかった」

 記事によれば、レアル側のスカウティングでは、マジョルカへのレンタルで「フィジカル面の成長」が高く評価されているという。

「クボはFC東京からフリーで加入し、当時の市場価値は200万ユーロ(約2億3000万円)。Defensa Centralが得た報告では“フィジカル的な”成長について触れており、現在の値段は1350万ユーロ(約15億7000万円)で、ひとたび状況が正常化しサッカーが戻ってきた時に価値を上げることがあってもおかしなことではないだろう。タケ・クボは持久力をつけ、以前のように練習でバテることはなく、ピッチでより多くのキロ数(走行距離)を稼げるようになっている。クラブ・メレンゲ(レアル)はこの点で非常に満足しており、レンタル選手の状態についてジダンに知らせる報告でそれに触れている。ジダンはクボが良いものを持っていることを知っている」

 新型コロナウイルスの影響でリーガは現在中断しているが、再開の行方とともに久保の去就が注目を集めることになりそうだ。

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