マンチェスター・Uがキャピタルワン杯で超格下にまさかの敗戦 名門復活へファンハールの苦悩は続く

 

気丈にふるまう指揮官

 

 マンチェスター・Uは26日、キャピタルワン杯初戦でリーグ1(3部相当)のMKドンズ戦でまさかの0-4で敗北を喫した。試合後、ルイス・ファン・ハール監督は「想定内」を強調し、平静さを保とうと必死な様子だった。

「私はショックを受けていない。なぜなら、こんなことを起こりうると私は知っていたからだ。新しいチームは1カ月でつくることはできない」

 表情を凍り付かせた指揮官は、気丈に言葉をつないだ。オランダ代表を率いたブラジルワールドカップの後、昨季リーグ7位に終わったチームの再建を託されたが、ホーム開幕戦スウォンジー戦でクラブとして1972年以来となる敗北を喫した。23日のアウエーでのサンダーランド戦もドローに終わり、今回のリーグカップでは超格下に敗れる羽目になった。指揮官はサポーターからの信頼が失墜していることを認め、こう語った。

「プレミアリーグでの監督業をホームの敗戦、ドロー、そして、カップ戦敗退という形で始めるというのは、かなり難しいことになってしまった。ファン にとっては、ルイス・ファン・ハールの哲学をまだ信じるというのがかなり困難な状況だと思う。だが、私がここにいて、新しいチームを作らなければならない以上、やり遂げないといけない」

 サンダーランド戦前には、「マンチェスターのキングと呼ばれたが、今は悪魔だ」と嘆いていた指揮官だが、現状が悪魔以下となった。今季公式戦初出場となったMF香川真司が相手選手と激突するアクシデントで前半20分に交代となる不運もあったが、惨敗は惨敗。名門の復活への道のりはまだまだ遠く、ファンハールの苦悩は続きそうだ。

 

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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