Jリーガーの新型コロナ陽性反応に韓国も衝撃 Kリーグ開催準備に動くも「緊張状態に…」

Jリーガーの新型コロナ感染報道を受け、Kリーグは慎重な姿勢を崩さない(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
Jリーガーの新型コロナ感染報道を受け、Kリーグは慎重な姿勢を崩さない(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

開幕が延期されているKリーグ 試合数減で合意も…「慎重にならざるを得ない状況」

 J1ヴィッセル神戸の元日本代表DF酒井高徳が、3月30日に新型コロナウイルスの陽性反応が出たとクラブを通じて発表されたニュースは、韓国でも大きく報じられている。

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 韓国の一般紙「中央日報」は、「Jリーグで新型コロナウイルスの感染者が出た日、Kリーグは代表者会議を開き、今シーズンの日程について議論するなど、本格的なシーズンの準備に入っていた」と伝えた。そこでは開幕が延期されている今季のKリーグが、現行の1チームあたり33試合を戦い、上位と下位の6チームずつに分かれて5試合を行う「38ラウンド方式」の代わりに、試合数を減らす新たな方式の導入に合意したばかりだった。

 ただ、同紙は「Jリーグで新型コロナ感染者が出たことで、こうした決定に慎重にならざるを得ない状況になった」と報じている。

 またKリーグ1部のクラブ関係者は、「選手たちは練習ばかりが続き、精神的にとても疲れてきている。一日も早いリーグ開幕を待っている。しかし安全が保障されない状態で試合はできない。何もできない状況」と語っており、事態の終息を見守っている。

 同紙によれば、Kリーグ1部のある選手は「Jリーグで感染した選手のニュースで韓国内も緊張状態になっている」と、他人事ではない様子だという。

 衛生環境の良い日本で、Jリーグの選手たちも感染予防にかなり気をつけていたにもかかわらず、サッカー界から感染者が出たことは衝撃だったようだ。Kリーグでも同様のことが起こらないとは言い切れず、慎重にならざるを得ないのも頷ける。Kリーグは今後も試合方式の調整を含め、まだまだ頭を悩ませそうだ。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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