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試合中に心臓発作のスター候補、約3年経過の現状を親族告白 「一緒にサッカーを見る」
元アヤックスのMFヌリが倒れて2年9カ月が経過 親族がテレビ番組に出演
2017年夏の練習試合中に心臓発作で倒れ、昏睡状態となった元U-19オランダ代表MFアブデラク・ヌリ。脳に重度の障害が残ったものの、3年近くが経過してテレビでサッカー観戦ができる状態になっているという。親族がオランダのテレビ番組に出演し、近況を明かした。
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名門アヤックスに所属していたヌリは2017-18シーズン開幕前、オーストリアで行われたブレーメンとの親善試合中にプレーと関係のないところで昏倒。病院に搬送され一命を取り留めたが、脳に重度の障害を負って昏睡状態となっていた。
それでも1年後には家族とコミュニケーションの取れる状況にまで回復したと伝えられていたなか、約2年9カ月が経過したタイミングで、ヌリの兄と父親がオランダのテレビ番組「De Wereld Draait Door」に出演。オランダ紙「テレグラーフ」はその様子をレポートしている。ヌリの兄であるアブデラヒムさんは次のように語っていたという。
「経過は順調だよ。“良い”の定義とは何だろうか? 彼は起きているし、眠ることできるし、食事をして、げっぷをすることだってある。ただ、ベッドから出ることはできないんだ。調子が良ければ瞬きによってコミュニケーションも取れるけど、長く続けることはできない。それが今できる精一杯のようだ」
昏睡状態を脱したヌリは現在、実家近くの専用にデザインされた家に住んでおり、常に家族の誰かが付き添っているとのこと。アブデラヒムさんは「彼が病気だという前提では接していなくて、こちらから話しかけるし、一緒にサッカーを見るんだ。彼がそれを好んでいることに気付いているからね。時には感情的になってしまうけど、そこには笑顔があるよ」と現状を明かしている。
同じく番組に出演したヌリの父親は「奇跡を信じている。厳しい試練だが、ベストを尽くし続ける。彼はきっと良くなる」と涙ながらに吐露したという。将来有望なスター候補生を襲った悲劇となったなか、今は家族とともに少しずつ前に進んでいるようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)