SNSで広まりAFAが即座に対応、メッシの代表シャツなどを中国女性看護師にプレゼント

　アルゼンチンサッカー協会（AFA）が、新型コロナウイルスの発生地とされる中国・武漢市で懸命に戦う中国人女性看護師に粋な計らいを見せて話題となっている。ベネズエラメディア「Maduradas」は「サプライズ！」と報じた。

　新型コロナウイルスの感染者は世界中で増加しており、WHO（世界保健機関）のテドロス・アダノム事務局長が「パンデミック（感染爆発）と言える」と言及して一層懸念が強まっている。

　いまだ収束の兆しが見えないなか、AFAの心温まる行為に注目が集まっているようだ。ベネズエラメディア「Maduradas」は「サプライズ！　新型コロナウイルスのパンデミックと闘う女性看護師の息子は、3月19日木曜日、サッカー界のスターであるリオネル・メッシのアルゼンチン代表シャツを受け取った」と伝えた。

　事の発端は、中国・武漢市の女性看護師が息子のために、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシのシャツが欲しいと冗談で発信したメッセージだったようだ。それが巡り巡ってAFAに届き、突如サプライズ・プレゼントが送られてきたという。

「コロナウイルスの最初の症例が登録された中国・武漢で戦う女性看護師が、ジョークでメッシのシャツを求めた。予想外にSNSで広まり、8日後にはアルゼンチンサッカー協会からメッシの10番シャツ、スカーフ、ノートブック、キーチェーン、ぬいぐるみなどが贈られた」

　アルゼンチン紙「クラリン」公式インスタグラムは、AFAの計らいに喜ぶ中国看護師と息子の写真を掲載。「願いが叶うとは思っていませんでした。息子を本当に応援したかったからです」という女性看護師のコメントも紹介している。メッシのユニフォームを着用してボールを蹴る息子の姿は、国境を越えた友好の象徴と言えるだろう。