フランス杯準決勝リヨン戦、自陣でボールを奪って相手陣内へ独走する圧巻ゴールを記録

　パリ・サンジェルマン（PSG）のフランス代表FWキリアン・ムバッペは、ハットトリックを決めた現地時間4日のクープ・ドゥ・フランス（フランス杯）準決勝リヨン戦（5-1）で約65メートルをドリブル突破しての圧巻の個人技弾を決めた。海外での反響は依然として拡大しており、独メディアも「夢のソロ弾！」と称えている。

　先制を許したPSGは前半14分にムバッペの同点弾で追いつくと後半にゴールラッシュ。ブラジル代表FWネイマールのPKを含め、スペイン代表MFパブロ・サラビア、ムバッペが追加点を奪い、5-1でリヨンを撃破した。

　ハットトリックを達成したムバッペだが、ひと際目を引いたのが後半25分の自身2点目の場面だ。

　自陣で相手のパスをカットすると、シザースフェイントから一気に加速して相手MFブルーノ・ギマランイスを置き去りにする。そして、ダイナミックなドリブルで駆け上がり、ペナルティーエリア手前で華麗な切り返しを仕掛けて相手DFマルセロを翻弄。リヨンGKアンソニー・ロペスが飛び出してくるなかで冷静にニアサイドをぶち抜き、鮮やかにゴールネットを揺らした。

　約65メートルを独走してのゴラッソを、海外メディアもこぞって称賛。ドイツ公共放送局「ZDF」のニュース番組「heute」もそれに続いており、「夢のソロ弾！　ムバッペはリヨン守備陣全員を置き去りにする」との見出しで、「スーパースターのキリアン・ムバッペは独走からセンセーショナルなゴールを決めた」と報じた。記事では、「年間ベストの単独ゴール」との声も紹介している。

　今季もリーグ得点ランキングでトップ（18ゴール）に立っているムバッペ。その打開力とフィニッシュ力は、さらに磨きがかかっている。