マジョルカ加入の韓国代表MFキ・ソンヨン、地元紙が抱く“期待”と“懸念”とは?
ゲームメーカーとしては期待大も、昨年9月から公式戦出場がなく試合勘は懸念材料
マジョルカは現地時間25日、無所属状態だった韓国代表MFキ・ソンヨンを獲得したと発表した。日本代表MF久保建英に続くアジア人獲得となったなかで、韓国屈指のプレーメーカーに対する期待と懸念を地元紙「Diario de Mallorca」が特集している。
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記事では、キ・ソンヨンについてスウォンジー(162試合11得点)、サンダーランド(34試合4得点)、ニューカッスル(23試合)、セルティック(66試合9得点)とイングランドとスコットランドで残した実績を紹介。韓国代表でも113試合10ゴール、そして3度のワールドカップ出場を果たし、ロンドン五輪銅メダリストになったことにも触れており、実力者であるとしている。
プレースタイルについても「試合全体の視野、ボールタッチ、バランスを保てる規律ある選手で、ボランチとしての要点となり、マジョルカのスターティングイレブンになり得る存在」と分析している。
ただし、その一方で懸念しているのは“試合勘”の問題だ。記事では、「キ・ソンヨンは9月29日(レスター戦)に出場して以来出番はなく、2019年は593分間しかプレーしていない。ビセンテ・モレノ監督は名前やキャリアだけでチャンスを与えることはなく、トレーニングで万全の状態になるまで、時間を与えることはないだろう」としている。
また、「右利きだが左足も使えて、インテリジェンスが際立っている。その一方でここ近年はフィジカル的なパワーを失い、最後のクラブ(ニューカッスル)では目立たなくなっていた」と肉体的にはピークアウトを迎えているのでは、という見立ても立てている。ただ、チームにとっては中盤からゲームを作れるキ・ソンヨンのような存在は貴重だ。
果たして本調子を取り戻し、久保らアタッカーをさらに輝かせるプレーを見せてマジョルカを残留に導けるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)