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レアルへの補強禁止処分にスペインリーグ会長が激怒 「ジダンはFIFAを訴えるべき」
「FIFAは子どもの成長を妨害」と痛烈批判のテバス会長
レアル・マドリードは18歳未満の外国人選手獲得に関する違反行為があったとして、今年夏と来年1月の移籍市場でFIFAから補強禁止処分を命じられている。FIFAの調査対象選手の中に、ジネディーヌ・ジダン監督の息子4選手も含まれているために、スペインプロリーグ機構のハビエル・テバス会長は激怒。指揮官にFIFAを告訴すべしと進言している。スペイン地元紙「リベルタード電子版」が報じている。
バルセロナに続き、レアルも規定違反で補強禁止処分を言い渡された。今回の問題ではノルウェーの神童FWマーティン・エデゴーらと共に、ジダン監督の息子たちにも調査の手が伸びると報じられている。長男エンツォ君をはじめ、次男ルカ君、三男テオ君、四男エリアス君もレアルの下部組織に所属。全員がフランス国籍を持ちながら、母親の出身地で、現在居住しているスペイン国籍も保有している。
指揮官は「まったく馬鹿げた判断だ。私の息子たちはもう何年もマドリードに暮らしているんだ」と呆れ返っていた。そして、この件についてリーガのテバス会長も怒り心頭だ。
「ジダンは子どもを守るためにFIFAを訴えるべきだ。FIFAは子どもの成長を妨害している。この処罰はリーグにとってもかなりの痛手。子どもたちにルールや子どもに対する指導を行うクラブの重要な存在意義を制限することになる。ルールは変更しなければいけない」
テバス会長はこう語っている。ジダン家の子どもが規則に抵触という結果になれば、公式戦参加停止などの処分を受ける可能性が浮上している。世界で最もリッチなクラブであるレアルが、移籍市場に投下する資金でリーガの経営状態の悪いクラブが潤うという実情もある。
レアルサポーターを公言するテバス会長はジダン監督の逆襲を後押ししていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images