リオ五輪出場へ鬼門の8強を突破できるか U-23日本代表DFリーダーの誓い 「必ず乗り切りたい」

最終ラインで存在感を見せる植田が、準々決勝イラン戦へ闘志を燃やす

 U-23日本代表がこれまで越えられなかった大きな壁に挑む。現在、日本はカタールで行われているリオデジャネイロ五輪最終予選を兼ねたAFC U-23選手権を戦っている。DFラインの中心選手であるDF植田直通(鹿島)が、過去のアジアの大会で何度も涙を呑んできた鬼門の準々決勝イラン戦に向けて、闘志を燃やしている。

「いつもここが僕たちの壁になっている。ここを必ず乗り切りたいと思っているし、その次も大事だと思う。イランに勝つことでしっかりと(勢いに)乗っていける」

 植田の言葉の裏には、これまでアジアの舞台で何度も涙を呑んできた苦い経験がある。現U-23日本代表の中核を担う植田ら1993・94年生まれの選手が、U-20ワールドカップ出場を目指して挑んだ2012年AFC U-19選手権では、ベスト8でイラクに1-2と敗戦。MF南野拓実(ザルツブルク)ら1995・96年生まれの選手が戦った2014年AFC U-19選手権でも、準々決勝で北朝鮮にPK戦の末に敗れ、U-20ワールドカップ出場権の獲得を逃している。

 さらに、2014年のAFC U-22アジア選手権、同年の仁川アジア大会でも準々決勝敗退。五輪には96年アトランタ大会から5大会連続で出場中の男子サッカーだが、その記録を途切れさせないためにも、鬼門となっている8強突破に向けて、より一層強い思いで臨むはずだ。

 植田はイラン戦を前に「チーム内の雰囲気が違うと思うし、結構競争っていうものが生まれていると思う。みんなベスト8で負けてきているので、そこに対する思いも強いと思う。勝てば違った展開になる。明日は気持ちを入れてやれればいい」と、苦杯をなめてきた過去の大会との違いを語っている。

 

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