チェルシーのランパード監督、下部組織育ちの若手に競争要求 「自分に何ができるか」

チェルシーのフランク・ランパード監督【写真:Getty Images】
チェルシーのフランク・ランパード監督【写真:Getty Images】

モロッコ代表FWジエクの加入を機に移籍金を使った補強を再開か

 チェルシーは現地時間13日、アヤックスのモロッコ代表FWハキム・ジエクの獲得合意を発表した。18歳未満の海外移籍に関する規定違反により、FIFAから補強禁止処分を受けて、今季は下部組織出身の若手を積極的に起用してきたが、フランク・ランパード監督は移籍で加入してくる選手たちとの競争を促した。英紙「イブニング・スタンダード」が伝えている。

 昨夏、選手の補強を行わなかったチェルシーは、今夏の移籍市場で大きく動くとされており、今季出場時間を得たアカデミー出身選手の出番が減るのではないかと危惧されている。

 しかし、ランパード監督は、チェルシーはビッグネームを補強するクラブであり、イングランド代表FWタミー・アブラハム、同FWカラム=ハドソン・オドイ、同MFメイソン・マウントらは、そのなかでどう過ごすかを学ぶべきだと話している。

「チェルシーのようなクラブでは、それは起こりえる。若い選手たちにとっては目の前に横たわるチャレンジであり、それはポジティブに受け止めるべきだ。ここチェルシーでプレーするうえで避けられない。若い選手たちは今季、大きなインパクトを残したが、私たちは彼らに一定の信頼を置いてきた。なぜなら、私たちは誰も獲得できなかったし、そうしてスタートすることが分かっていたからね」

 現役時代、ランパード監督自身も多くのビッグネームと競争を行ってきた。フランス代表MFクロード・マケレレ、ガーナ代表MFミカエル・エシアン、ドイツ代表MFミヒャエル・バラックといった選手が多額の移籍金で加入。同じ中盤の選手だったが、ランパード監督は先発に名を連ね続けた。だが、そうした選手たちの加入があったからこそ、選手としてのランパードが完成していったという。

「正しい方向に受け取らないといけない。若い頃は、そうした選手の加入は怖かった。でも、年齢を重ねるごとに、自信を持ってチャレンジすることができた。そしてチームで出場時間を得るべきことを示すために、自分に何ができるかを考えるようになった。そのチャレンジが良かったと思っている。そのプロセスは、自分を形成することになった。目の前に何かがあった時、人はそれに向かっていくか、後ずさりをするかだ。そして私は、チャレンジをした」

 移籍で獲得してきた選手たちと競争することで、現在の若い選手たちがさらに成長することを望むランパード監督。ビッグクラブを率いる指揮官にとっても、来季は真価を問われるシーズンとなりそうだ。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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