アーセナル前監督、一部選手の“振る舞い”に苦言 「与えてくれる以上のものを要求していた」
昨年11月に解任となったエメリ監督 在任時の“スター”の振る舞いに言及
前アーセナル監督のウナイ・エメリ氏が在籍時に一部選手たちの振る舞いに問題があったと苦言を呈している。仏誌「フランス・フットボール」のインタビューで語った。
エメリ氏は2018年夏にアーセン・ベンゲル氏の後任としてアーセナルの監督に就任した。しかし、昨年11月に成績不振から解任となり、わずか1年半あまりでチームを去った。
ベンゲル体制最終年の17-18シーズンにプレミアリーグ6位に終わるなど、低迷していたなかでバトンを引き継いだエメリ氏は「私が来た2年前、アーセナルは下り坂にいた。我々はその下降をストップさせ、リーグ戦で5位、(UEFA)ヨーロッパリーグで決勝に進むなど持ち直し始めていた」と自身の手でチームを立て直したと主張。UEFAチャンピオンズリーグ出場権の奪還こそ逃すも、1年目から「良いシーズン」だったと振り返っている。
しかし、2年目にはさらなる苦悩が待っていた。エメリ氏は不振の原因には主軸選手の移籍も大きく関与したことを指摘しつつ、さらに一部選手の振る舞いには問題があったことに苦言を呈している。
「我々は4人のキャプテン、(元フランス代表DFローラン・)コシエルニー、(元チェコ代表GKペトル・)チェフ、(ウェールズ代表MFアーロン・)ラムジー、(元スペイン代表DFナチョ・)モンレアルを失った。彼らには我々が求めていた、チームを正しい方向に向かわせるためのパーソナリティーがあった。それに一部のスターたちは良い振る舞いではなく、彼らが与えてくれる以上のものを要求していた」
順調なようにも思えた再建への道も志半ばで絶たれた。指揮官は「それら全てを考慮したうえで、我々には新しいアーセナルへと移り変わるための時間が必要だった」とわずか1年半での退任を嘆いていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)