マジョルカ久保が人種差別被害? フィジカルコーチの“つり目ポーズ”を海外メディア指摘

マジョルカMF久保に示されたジェスチャーは差別だったのだろうか【写真:Getty Images】
マジョルカMF久保に示されたジェスチャーは差別だったのだろうか【写真:Getty Images】

ウォーミングアップをする久保に対し、“つり目ポーズ”で呼んだと海外で波紋

 スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英は、現地時間9日のリーガ・エスパニョーラ第23節エスパニョール戦(0-1)で4試合連続の途中出場となった。“アシスト未遂”の鋭いグラウンダーのクロスを繰り出すなど、限られた時間で一定のパフォーマンスを見せた一方で、フィジカルコーチが久保に対して「人種差別的なジェスチャー」を見せた疑惑が海外メディアで報じられている。

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 1月19日の第20節バレンシア戦(4-1)以降、リーグ戦でのスタメン落ちが続く久保は、この日も0-1とリードを許したなか、後半20分からピッチに投入された。今季アウェーゲームで未勝利のチームを奮い立たせるべく右サイドのチャンスメーカーとして送り込まれたが、攻撃は単発で、停滞した空気を一変させることができない。

 そんな苦しい状況でも、久保は決定的なシーンを生み出す。後半41分、左サイドのタッチライン際で久保が倒されて得たFKの場面。久保はいったんその場を離れるも、キッカーを務めたMFダニ・ロドリゲスの外を回って縦へ。その動きに応じてダニ・ロドリゲスが短くパスを出すと、久保がドリブルを開始する。壁役だったエスパニョールMFマティアス・バルガスが素早く距離を詰めてくるも、久保はワンフェイクでボールを押し出し鋭く縦へ突破。次の瞬間、相手2人の間を割ったマイナス方向へのグラウンダークロスを送り、フリーで待ち構えたDFマルティン・ヴァリエントが左足を振り抜くも、シュートはクロスバーのはるか上に飛びゴールネットを揺らせなかった。

 一方で、波紋を呼んでいるのが、久保がピッチに入る直前のシーンだ。海外サッカーサイト「BeSoccer」スペイン版は、「久保を呼ぶ際の“人種差別”的なジェスチャー?」と見出しを打ち、フィジカルコーチを務めるダニ・パストール氏の行動についてレポートしている。

「エスパニョールとマジョルカは日曜、RCDスタジアムで対戦した。ビセンテ・モレノ監督はクボを先発に選ばなかったが、状況が悪い時に日本人選手を信頼していることを示した。クボはエスパニョール側のピッチ横でウォーミングアップをしていた。この時ダニ・パストールが選手のほうを向き、中国人(=アジア人)の目を真似た。このジェスチャーへの反応はすぐにソーシャルネットワークで見られた。そのなかには、クボを呼ぶ方法が人種差別だと指摘しているものとなっている」

 インターネット上で拡散している画像では、パストール氏が両手で目じりをつり上げている瞬間を捉えており、いわゆる“つり目ポーズ”ではないかと疑惑が向けられている。現段階で真相は不明だが、人種差別行為と見なされれば波紋を呼びそうだ。

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