ラモス瑠偉氏が東京Vチームダイレクター就任 名門復活に意欲「DNAを忘れている」
昨季はアドバイザーを務めたなか、羽生社長からラブコールを受けて即決
J2東京ヴェルディは10日、クラブOBで元日本代表MFのラモス瑠偉氏がチームダイレクターに就任することを発表した。ラモス氏は1998年の現役引退後、解説者や監督として活躍。昨季は東京Vのアドバイザーを務めており、「このクラブを誰よりも愛している」と意気込んだ。
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東京Vはヴェルディ川崎時代にラモス氏のほか、元日本代表FW三浦知良(現・横浜FC)、同DF柱谷哲二氏、同MF北澤豪氏らを擁してリーグ優勝2回、カップ戦優勝3回、天皇杯優勝1回を達成。チーム名を東京Vに変更後も、2004年に天皇杯優勝を果たしたが、2009年のJ2降格以降は昇格できず、近年はJ1の舞台から遠のいている。
アドバイザーを務めた2019年を「自分の中であまり役に立っていなかったと思う」と振り返るラモス氏。昨年12月に羽生英之社長から「もう少し力になって欲しい」とラブコールを受け、迷わず返答したという。ラモス氏を突き動かすのは“ヴェルディ愛”だ。
「他の人には申し訳ないけど、僕はこのクラブを誰よりも愛している。なんのためにここに入っているのか。サッカーをやりながら当時は戦っていた。明るい、面白いヴェルディを取り戻したい。いくらヴェルディのサッカーやっても、DNAを忘れている。立て直すわけじゃなく、魅力あるサッカーを取り戻したい。私は神様ではないので奇跡は起こせないですけどね」
元日本代表FW大久保嘉人などが加入し、永井秀樹監督の下、2008年以来のJ1復帰を目指す東京V。“チームダイレクター・ラモス”が、愛する古巣をどのようにバックアップしていくのか見ものだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)