久保建英、バルサファンからの“洗礼”に言及 「彼らにはブーイングをする権利がある」

マジョルカの日本代表MF久保建英【写真:Getty Images】
マジョルカの日本代表MF久保建英【写真:Getty Images】

カンプ・ノウで古巣バルサと初対戦、ボールを持つたびにブーイングを浴びる

 マジョルカの日本代表MF久保建英は、現地時間7日に行われたリーガ・エスパニョーラ第16節の敵地バルセロナ戦にフル出場し、2ゴールの起点となるなどチャンスメイクで存在感を見せた。試合には2-5と大敗を喫したなか、スペイン紙「マルカ」によれば、試合直後のフラッシュインタビューでカンプ・ノウからブーイングされたことにも言及している。

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 この日の試合はバルサが前半だけで4得点を挙げ、6度目のバロンドールを獲得したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシがハットトリックを達成。スペイン王者が久々に圧倒的な攻撃力を見せつけた。しかし、そのなかで久保は確実に爪痕を残した。

 バルサ下部組織の出身ながら、現在はレアル・マドリードが保有権を持つことからか、カンプ・ノウに詰めかけたファンは久保がボールを持つたびにブーイングを浴びせた。前半6分には右サイドから際どいクロスを送り込み、スペイン代表MFセルジ・ロベルトがイエローカードで止めるしかないドリブル突破も見せた。そして前半35分、後半19分と自らが起点となった攻撃から、FWアンテ・ブディミルが2ゴールを奪うなど、マジョルカの攻撃を牽引していた。

 フラッシュインタビューで久保は、「幸運なことに90分間にわたってプレーして、自分のできることはすべてやりました。だけどそれは、ゴールするには十分ではありませんでした」と、直接ゴールに絡むことができなかったことを悔やんだ。それとともに触れたのは、自身に向けられたバルサファンのブーイングについてだ。

「その決断は観衆の人々のものだと思う。(レアル移籍は)自分が決定したし、彼らにはブーイングをする権利がある。称賛したり、励ましてくれる人もいますが、自分はそういう立ち位置だと思う」

 日本に戻ってFC東京でプレーした後、今年6月にバルサではなくレアルに移籍したことの意味を、誰よりも受け止めているのは本人だろう。ただし、そうした重圧もあるなかでキレのあるプレーを見せたのは、久保に心の強さがあったからこそだ。

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