横浜FM仲川輝人が“ブレイクスルー”した理由 初得点王に本音「少ないんじゃないかな」

15ゴールを挙げ、横浜FMの15年ぶり4度目のJ1制覇へ大きく貢献【写真:高橋学】
15ゴールを挙げ、横浜FMの15年ぶり4度目のJ1制覇へ大きく貢献【写真:高橋学】

15ゴールで得点王も…「20はいってもいいんじゃないか」

 プロ5年目。川崎フロンターレの下部組織で育ち、専修大学へ進学。15年に横浜FMに加入したものの、1年目はわずかリーグ戦2試合の出場に終わった。プロの壁にぶち当たり、16年途中にJ2のFC町田ゼルビアに期限付き移籍。翌年復帰するも、再びJ2アビスパ福岡へ武者修行に出た。横浜FMへ戻った昨季はJ1初ゴールを含む9ゴール。そして、今季は161センチの小柄な体格で、15ゴールを挙げた。仲川なくして優勝はできなかったが、本人は立派な「15」得点の数字にも首を横に振った。

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「少ないんじゃないかな。もっと取れた試合もあるし、かため取りができていないので、それが自分の実力で課題。20(点)はいってもいいんじゃないか、と」

 飽くなき向上心があるからこそ、積み上げられたゴール。だからこそ、成しえた15年ぶりの優勝。横浜の街にシャーレが戻ってきた。

「去年苦しんで、降格するんじゃないかという不安もあったシーズンだったけど、それも含めて自分たちのサッカーをここまでやってこられたことが今日の優勝に値すると思う。Jでここまでハイラインのスタイルはなかなかないなか、優勝できたことが自分たちに誇りを持てるチーム、スタイルだった」

 その名の通り“輝く人”――。今季の“主役”がこの日見せた笑顔は、これまでで一番光っていた。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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