マンU54年ぶり4連敗にファン・ハールがギブアップ宣言 「私は辞任することもできる」

試合後に重大発言

 マンチェスター・ユナイテッドは27日、敵地のストーク・シティ戦で0-2の敗戦を喫し、赤い悪魔にとって1961年10月以来となる屈辱の4連敗となった。54年ぶりの衝撃に解任危機に立たされているルイス・ファン・ハール監督は試合後、辞任も示唆した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

 試合後の記者会見で指揮官は強気一辺倒だった自らの去就について重大な発言に出た。

「私は辞任することもできる。それは自分についてエド・ウッドワードと話すべきことだ。君たちとではない。クラブが解任や更迭をすることはいつもではない。それは自分自身でやるべきことだ。私は経営陣やスタッフ、選手と最初に話すべきだ。君たちではない」

 ストーク戦まで解任なしと主張していたファン・ハール監督だが、解任を待たず、報道陣の前でウッドワード副会長に辞任を申し出る可能性を明らかにした。

 ショッキングな敗北だった。前半19分、エースナンバー「7」を背負うオランダ代表FWメンフィス・デパイは自陣左サイド深い地点で、浮き球のボールをGKデ・ヘアに戻そうとダイビングヘッドでバックパス。しかし、パスの勢いはあまりに弱く、目の前に力なくボテボテと転がった。背後から詰め寄ったDFジョンソンが悠々カットすると、中央に折り返す。これをFWボージャン・クルキッチが右足で冷静に決めて、ストークがあっさりと先制した。

 オランダ代表監督時代の愛弟子であるデパイの衝撃的な珍プレーでチームは勢いを失った。前半で2失点を許す苦しい展開に、「最悪な失点を献上してしまった」と指揮官。主将のFWウェイン・ルーニーをベンチに置いてまで先発させたアタッカーの背信の珍プレーにがくぜんとしていた。

 UEFAチャンピオンズリーグ一次リーグ敗退に加え、公式戦7試合連続で勝ち星なし。就任2年目で2億5000万ポンド(約460億円)の強化費をつぎ込み、さまざまな話題をフットボール界に提供してきたファン・ハール政権はついに終焉(しゅうえん)を迎えようとしている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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