交渉は6億円を巡る攻防か　チェルシーはジルーで移籍金を得るラストチャンス

　セリエAの強豪インテルを率いるアントニオ・コンテ監督は、選手層の薄さに危機感を示す言葉を発して、前線の補強をリクエストしているとされてきた。イタリア人指揮官は、チェルシーのフランス代表FWオリビエ・ジルーをリクエストしているという。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」が報じている。

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　ジルーは今季終了後に契約満了を迎えるだけに、インテルとしては冬の移籍市場での獲得に大金を費やしたくないのが本音だという。一方でチェルシーから見ればジルーに関しては移籍金を得るラストチャンスでもあり、ほぼ無償という放出は避けたいところだ。

　記事によれば、その利害関係は500万ユーロ（約6億円）のラインでの交渉になる見込みだという。その先には、買い取りに関する条項が付帯した期限付き移籍も視野に入ってくる可能性がある。コンテ監督がリクエストした補強は長期的な観点ではなく、今季を乗り切るための戦力であることから、契約満了を待つ選択肢は考えづらい状況だ。

　もとよりコンテ監督はクラブに対して「主張が激しい」タイプの指揮官であるというのも事実であり、イタリア代表監督を務めていた際も連盟に対して物を申すタイプだった。それだけに、インテルとしては就任1年目でリーグ優勝を現実的に争っているところまでチームを立て直した指揮官のリクエストだけに、無下にはできないだろう。果たして、冬の移籍市場でジルーはイタリアに新天地を求めることになるのだろうか。

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