森保J、キルギス戦「パフォーマンス分析」 辛勝で及第点は半数以下、“狙われた”長友は…

日本代表MF原口元気【写真:AP】
日本代表MF原口元気【写真:AP】

2ボランチは不安定なプレーが散見 先発抜擢の原口が守備と直接FK弾でアピール

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■柴崎 岳(デポルティボ・ラ・コルーニャ)=★★☆☆☆
 キルギスがロングボールを多用してフィジカル戦を仕掛ける時間が長く、柴崎の持ち味が生きなかった。逆に、前半23分にはボールロストからカウンターを受けてピンチを招くなど、中盤で落ち着かせる役割を果たせず。所属クラブで3試合出番なしの状況による試合勘の欠如は否めなかった。

■遠藤 航(シュツットガルト/→後半33分OUT)=★★★☆☆
 前半32分、カウンター攻撃を止められずピンチを招くなど、中盤で不安定なプレーが続いた。そのなかで、南野がPKを獲得した場面では伊東のスルーパスの起点に、後半に入って、ボール奪取から素早い切り替えで攻め込むなど軌道修正した。

■伊東純也(ヘンク/→後半33分OUT)=★★★★☆
 スピードを生かした仕掛けで右サイドを活性化。前線にボールが収まらないなか、伊東が攻撃の頼みの綱だった。前半39分には南野へのスルーパスでPKを誘発。カットインだけでなく、タッチライン際を有効活用できる面でも、堂安とのポジション争いに大きくアピールした。

■南野拓実(ザルツブルク)=★★★☆☆
 カズこと元日本代表FW三浦知良を超えるW杯予選開幕から4試合連続ゴールは見事。ボールが両陣地を激しく行き交うなか、広範囲をカバーする献身性も披露した。もっとも、前半14分にフリーで放ったヘディングシュート、その4分後に迎えたペナルティーエリア内でのチャンスを決めていれば、もっと楽に試合を進められていただろう。

■原口元気(ハノーファー)=★★★★☆
 10番の中島に代わって先発出場。自らの役割を理解し、守備での奔走や球際でのファイトだけでなく、ボランチでボールが収まらない分、ドリブル突破やサイドチェンジで攻撃を促した。2018年11月の親善試合キルギス戦に続く直接FK弾は「狙い通り」。この試合の陰のMVPと言ってもいい働きだった。

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