リオ五輪世代の”切り札”浅野がベストヤングプレーヤー賞 「くじけず、ひたむきに、貪欲に」と慢心なし

50メートル5秒9のスピードスター スーパーサブでリーグ8得点

 広島のU-22日本代表FW浅野拓磨は、2015年のJリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞した。今年は日本代表デビューも飾り、来年1月のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選のメンバーにも招集されるなど、充実のシーズンを送ったスピードスターは「くじけず、ひたむきに、貪欲に」と、さらなる飛躍を誓った。

 「一つの目標にしていた」と語ったスピードスターだが、受賞の確信はなかったという。「Jリーグでも僕らの年代で活躍している選手はたくさんいますし、自分が取れるかどうかっていうのは分からなかった」と謙虚な姿勢を貫いたが、五輪代表のチームメイトなど同年代の選手も多く活躍する中、先発出場はわずか2試合だったものの、途中出場から8得点を挙げるなど、特大のインパクトを残して受賞を果たした。

 「目標にはしていましたが、この賞のためだけに頑張っていたわけではない。まずはチームの優勝のために、そこを第一にやってきた。チームが優勝したからこそ取れたと思います。チームがいい結果を残せたからこそ自分が点を取れた。チームに感謝したい」

 浅野にとっては飛躍のシーズンとなった。広島も2年ぶりのJリーグチャンピオンとなっただけでなく、クラブワールドカップでも日本勢として浦和、G大阪に続く3クラブ目の世界3位に輝いた。天皇杯でも勝ち残っており、二冠の可能性も残している。浅野にとっては、1月にリオデジャネイロ五輪アジア最終予選も控えるなど、勝負のシーズンを迎える。

 

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