日本人最多の最優秀監督賞を受賞 選手を讃え、自らの功を誇らない「森保マジック」の源流

「起用が当たったと言われて光栄だけど…」

「今年のシーズンは、入る前から厳しいシーズンになると覚悟していた。その中で成長しながらみんなで結果を出そうと。個の成長、チームの成長でクオリティーを上げ、結果を出そうと。日程的に厳しいことはたくさんあったが、選手が入れ替わっても結果を出してこられた。そうした成長と、チームの総合力が上がったことでJリーグの優勝を勝ち取った。それを自信にしていきたい」

 指揮官はそう語った。昨季まで出場機会に恵まれなかった選手や若手、新戦力を鍛え上げ、チーム全体のクオリティーを高められたことが、就任4年間で3回というリーグ制覇につながったと語っている。

 JリーグチャンピオンシップやJリーグ勢3クラブ目となる世界3位に導いたクラブワールドカップでは、采配が輝いた。FW浅野拓磨は途中出場で、リーグ最多の8ゴールを挙げた。“森保マジック”とも呼ばれる用兵術だが、監督自身は手腕を評価する声を否定する。

「今年のシーズン、2チーム分の戦力があると言ってきた。選手が入れ替わってもチーム力が落ちない。色々なところで采配や選手起用が当たったと言っていただけて光栄だけど、必然的にどの選手が出ても、誰がどのタイミングで出ても活躍できるという準備をしてくれた。練習から、俺を試合に出せという思いを見せてくれていた」

 

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