デル・ピエロ、天才的な閃きの伝説“バックヒール弾”に喝采 「唯一無二」「やばい!!!」
2002年のセリエAトリノ戦で見せた一撃をユベントス公式SNSが回顧
世界のサッカー史にその名を刻み、日本でも高い人気を誇った“ファンタジスタ”の1人といえば、元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロだろう。1993年から2012年まで名門ユベントスでプレーし、数々の芸術的なゴールで観る者を魅了してきたが、そのうちの一つとしてクラブ公式インスタグラムが“回転バックヒール弾”の動画を公開。「唯一無二」「なんて偉大なゴールだ!」など、ファンから感嘆の声が上がっている。
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デル・ピエロがユベントスで頭角を現したのは、チームが9年ぶりにスクデット(セリエA優勝)を獲得した1994-95シーズンだった。マルチェロ・リッピ監督(現・中国代表監督)の信頼を獲得し、リーグ戦で29試合8得点を記録。すると翌シーズン、ポジションを争っていた元イタリア代表MFロベルト・バッジョがACミランへ移籍したため、伝統の背番号10を受け継いだ。エースとしてセリエA優勝6回、UEFAチャンピオンズリーグ優勝1回など数々のタイトル獲得に貢献。高精度FKや“デル・ピエロゾーン”の異名をとった左45度からの一撃など、芸術性に富んだフィニッシュで多くのファンを魅了した。
そんな稀代のファンタジスタによる超絶ゴールの一つとして、ユベントス公式インスタグラムが1日に投稿したのは、2002年11月に行われたセリエAトリノ戦での一撃だった。左サイドのペナルティーエリア角で得たFKの場面。得意の左45度だったが、キッカーを務めたのは元チェコ代表MFパベル・ネドベドだ。助走から右足を強振すると、2枚の壁の右をカーブを描きながらシュート性のボールがトリノゴールを強襲する。
ここでニアサイドに走り込んでいたのがデル・ピエロだった。ネドベドが蹴ったボールが自身の背中を通り抜けることを察知し、瞬時にのけ反るようにしてジャンプ。そして次の瞬間、軸足となった左足を折り曲げて素早くヒールでボールにタッチすると、シュートの軌道がわずかに変わり、トリノGKは一歩も動けないままゴール左へと吸い込まれた。
この天才的な閃きによるバックヒール弾の公開を受けて、ユベントス公式インスタグラムのコメント欄には称賛の声が殺到。「キング…唯一無二」「ユーベ史上最高の選手」「デル・ピエロの偉大なゴール」「なんて偉大なゴールだ!」「スーパー・アレックス」「やばい!!!」「デル・ピエロの多くの驚異的な魔法の一つ」など、感嘆の言葉が並んだ。
2014年にスパイクを脱いだデル・ピエロだが、伝統の白と黒の縦縞ユニフォームを着た勇姿は、今も多くの人の心に焼き付いているようだ。