「最も悪いパフォーマンス」 C・ロナウド、ジェノア戦のプレーを伊メディアが痛烈批判
リーグ戦でのプレーを“疑問視” 「94分間休憩していた」
ユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、現地時間30日のジェノア戦(2-1)で決勝PKを決めて一躍ヒーローになっているが、イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、違った見方を提示している。そこには、ビッグゲーム以外で100%を出さないという視点があるようだ。
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ユベントスは前半のうちにDFレオナルド・ボヌッチのゴールで先制するも、ハーフタイムを前に追いつかれた。後半はジェノアが2人の退場者を出し、ユベントスは11対9の数的優位で約25分間プレーしたが勝ち越せず。同43分にはフランス代表MFアドリエン・ラビオが退場処分になり10対9に。決勝ゴールが生まれたのは、後半アディショナルタイム6分という最後の最後だった。
記事ではロナウドのジェノア戦でのプレーを厳しく批判している。
「ユベントスに来て以来、最も悪いパフォーマンスだったかもしれない。前半は何度か距離のあるところからシュートを狙ったが、多くの場合でサイドに開くように走っていった。全く危険を感じなかった。後半は完全にマーカーに消された。我々は、試合後の採点に対して『5点』を準備していた。最後の最後に彼が勝利のPKを決めたが、これで良いのか」
そして、ロナウドについてはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の舞台とリーグにおけるパフォーマンスの差があるという論調でも批判した。
「ジェノアに対して獰猛なヨーロッパ形式のロナウドは94分間休憩していた。偉大なチャンピオンとしての彼の強みは、一瞬の輝きですべてを決める力があること。今のところはそれで十分かもしれないが、今季のリーグ優勝は複雑なものになる。ユベントスは常にヨーロッパ形式のロナウドを必要としている。いつもCLや代表チームの試合だけをプレーできるわけではない」
8連覇中のユベントスの優勝を複雑と称するのは、それだけアントニオ・コンテ新監督を迎えたインテルが質の高いプレーをして、勝ち点1差の2位で最初の10試合を終えたことに起因している。例年のようなユベントス1強状態とは言い難いだけに、ジェノア戦のような試合で勝ち点を落とすことは許されなくなっている。
果たしてロナウドは、セリエAでもビッグマッチのようなプレーを見せるのか。絶対王者ユベントスの死角は、エースのリーグ戦に対するモチベーションにあるのかもしれない。