AZのDFハツィディアコス、PSV戦で接触により前歯2本を折る

　U-22日本代表DF菅原由勢が所属するAZアルクマールは現地時間27日、日本代表MF堂安律がプレーするPSVアイントホーフェンと対戦し、4-0で勝利を収めた。菅原、堂安ともに先発した一戦で、AZのギリシャ人DFパンテリス・ハツィディアコスに“悲劇”が起こった。衝撃の出来事をオランダ紙「AD」が報じている。

　試合は強豪PSVが前半22分に2節連続となる退場者を出し、数的不利に。さらに前半終了間際に失点を重ね、堂安はハーフタイムで交代を強いられた。一方の菅原は3トップの右ウイングを務め、ゴールこそなかったが、積極的に攻撃参加。後半に2点を追加したAZの圧勝に終わった。

　ハプニングが起こったのは後半34分。PSVのギリシャ代表FWコンスタンティノス・ミトログルと競り合ったハツィディアコス。その時、相手の腕が歯に当たり、着地した時には前歯が2本折れていた。よほどの衝撃で、さぞかし痛がっていると思われたハツィディアコスだったが、チーム医師が駆け付けた時にはニッコリ。前歯は2本とも無事ピッチから見つかり、大事そうにポリ袋に入れられていた。

「AD」によると、チームメートは「彼は明日休みを取って歯を治すと思う」と話しているいう。この動画を衛星放送「FOXスポーツ」オランダ版が公式インスタグラムに公開。コメント欄にはかつてAZに所属していたインドネシア代表FWエズラ・ワリアン（PSMマカッサル）が「これでもっとカッコ良くなった」と冗談交じりに投稿し、ファンからも「彼は歯医者に行くはず」「今夜食事は難しいだろう」と同情を誘った。

　堂安と菅原の目の前で起こった衝撃のシーンだが、前歯が折れた本人は明るく笑顔。悲劇をものともしていない様子だったようだ。