湘南内定の若月＆C大阪内定の西川が躍動し、3-0の快勝

　U-17ワールドカップ（W杯）が現地時間26日にブラジルで開幕し、日本代表は27日に初戦となるオランダ戦に臨んだ。初戦でいきなり強豪との対戦となったが、3-0の快勝を収めた。来季から湘南ベルマーレの加入が内定しているFW若月大和（桐生第一高）の2得点、セレッソ大阪入団が決まっているFW西川潤（桐光学園高）が全得点に絡む活躍を見せ、“若き侍”が起こした旋風に海外メディアも絶賛している。

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　森山佳郎監督率いるD組の日本は、欧州予選を制覇した優勝候補のオランダをはじめ、セネガル、アメリカと同居。そのなかでも初戦は、グループ最大の強敵との対戦となったが、若月や西川ら高校生ながらすでに特別指定選手としてJ1デビューを果たしている逸材も揃う。2002年1月1日以降に生まれた選手で構成される“02ジャパン”は、臆することなく立ち向かった。

　試合は前半36分、西川のスルーパスに若月が反応。絶妙なタイミングで抜け出し、右足でゴール左へと流し込んだ。先制点をつかんだ日本は後半25分に再び西川の縦パスを若月が収めると、DFを振り切ってゴール。さらに同32分にはVAR判定でPKを獲得し、キッカーの西川が冷静に決めた。背番号9の若月と「No.10」西川コンビが躍動し、白星スタートを切った。

　FIFA公式ホームページは「日本はチャンピオンとの戦いで快勝」と見出しを打ち、「印象的なストライカーの西川は若月の先制点をお膳立てし、後半の途中には数センチを通す完璧なパスで偉業を再演した」と絶賛。スペイン紙「スポルト」も「オランダはボールを62パーセント保持しても敵陣で危険を脅かすことはできなかった。なぜなら、日本が効果的なプレーとキックバックを持っていたから」と森山ジャパンの戦い方を称賛した。

　世界が驚く一戦を演じた日本代表。現在日本代表の中心として戦うMF南野拓実（ザルツブルク）やMF中島翔哉（ポルト）が出場した11年メキシコ大会（ベスト8）、東京五輪世代の中心MF三好康児（アントワープ）が参加した13年UAE大会（ベスト16）、MF久保建英（マジョルカ）が臨んだ17年インド大会と出場した3大会連続でグループリーグを突破している。勝利すれば決勝トーナメント進出に大きく近づく第2戦は、現地時間30日にアメリカと戦う。