注目のトップ下で香川は…

　守備的MFはイングランド代表MFマイケル・キャリックとベルギー代表マルアン・フェライニが務めたが、フェライニではなく、今年2月にウェスト・ブロムウィッチに放出されたスコットランド代表MFダレン・フレッチャーが先発すべきと評価している。「出来の悪い試合がない。ウェストブロムでもそうだ」とアレックス・ファーガソン元監督の愛弟子を評価する一方、フェライニの中盤起用については一刀両断。「マルアン・フェライニは断じて”ない”。彼が守備的MFなら、私はセンターバックだ」と、現役時代ウインガーなど攻撃的なポジションで活躍したマーソン氏は、フェライニの起用に関する場違い感を強調している。

　攻撃的MFに関しては、トップ下はドルトムントで好調の香川ではなく、スペイン代表MFフアン・マタで異論なしとしている。「私は彼が好きだ。なぜ毎週プレーできないのか理解できない」と、ファン・ハール監督の起用法を批判している。

　右サイドハーフには2014年夏にスポルティング・リスボンに移籍したポルトガル代表MFナニ（現フェネルバフチェ）、左サイドハーフにはクリスタル・パレスFWウィルフレッド・ザハが先発すべきと指摘。オランダ代表FWメンフィス・デパイとジェシー・リンガードの両ウイングは先発に値せずと、厳しく指摘されている。

　ナニについては「大きな不在だ。好不調の波は激しいが、やる時はやる」とピーク時の爆発力を評価。ザハは現在、新天地でオールド・トラッフォードのサポーターが要求する攻撃的サッカーを実現していることから選ばれている。