名将ファーガソン、好敵手ベンゲルを称賛 「絶対的レジェンド」「戦うのが大好きだった」
ファーガソン氏がベンゲル氏に向けて特別なビデオメッセージ
かつてマンチェスター・ユナイテッドを27年間にわたって率い、数々の栄光を手にしたサー・アレックス・ファーガソン氏が、アーセナルで22年の長期政権を築いたアーセン・ベンゲル氏に称賛の言葉を贈っている。ユナイテッドのクラブ公式ウェブサイトが伝えた。
1995年、96年と日本の名古屋グランパスエイトを率いたベンゲル氏は、96年10月にアーセナルの指揮官に就任。それから2003-04シーズンにプレミアリーグで無敗優勝を達成するなど、リーグ制覇3回、FAカップ制覇7回という数々のタイトルをアーセナルにもたらした。多くの栄光に導いた稀代の指揮官は、昨夏に近年の成績低下の影響もあって22年間率いたチームの監督を退任した。
音楽療法を奨励するチャリティー団体「ノードフ・ロビンズ」への資金を募る式典がロンドンで開催され、ベンゲル氏はサッカーにおけるその輝かしいキャリアと、同チャリティー団体での功績を称えられ、2019年レジェンド・オブ・フットボール賞を受賞した。
この式典に出席することのできなかったサー・アレックス・ファーガソン氏は、かつてのライバルであるベンゲル氏へ特別なビデオメッセージを贈っている。
「こんにちは、アーセン。まず始めに、今夜そこにいることができずに申し訳ない。そこで、君がノードフ・ロビンズから表彰されるところを見たかった。素晴らしいチャリティーで、君がその一部であることを心から誇りに思う」
さらにファーガソン氏は「しかし、一番(素晴らしいこと)はやはり、アーセナルの監督としてのキャリアだろう」と述べ、「間違いなくファンタスティックだったし、君は絶対的なレジェンド。だから今夜、レジェンドと呼ばれているのだろう。君と対戦するのが大好きだったし、我々は最高の時間を過ごした。この賞を君が手にすることは素晴らしい。幸運を、そして祝福を祈る」と締めくくった。
ライバルクラブでしのぎを削った名将の間には、戦友とも言える絆が生まれていたようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)