「良いところ取りではないけど…」 浦和MF関根、ACL制覇の過程に自らを“キーマン指名”

浦和レッズのMF関根貴大【写真: 轡田哲朗】
浦和レッズのMF関根貴大【写真: 轡田哲朗】

打ち合いになることを予想しつつ、「良さは消していかなければいけない」と警戒

 浦和レッズのMF関根貴大は、自身初となるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の優勝に向けて、「良いところ取りではないけど、僕の活躍は必要だと思っている」と強い思いを口にした。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 関根は2014年に浦和ユースからトップ昇格して出場機会を伸ばし、ACLにも何度も出場してきた。しかし、優勝した17年大会で16強の済州ユナイテッド(韓国)戦を突破したところでドイツへ移籍。その年の優勝は経験していない。

 そして今季は、チームが16強まで突破した夏にチームへ復帰してきた。その立場の違いに「良いところ取りではないけど、僕の活躍は必要だと思っている。そういう選手が出てこないと、優勝できないと思っているので」と、チャンスを生かしたい思いを明かした。

 浦和はACL準々決勝第2戦の上海上港(中国)とのホームゲームを17日に控える。敵地で2-2と引き分けて初戦を終えただけに優位な状況は手にしているが、関根は「改めてACLの難しさを感じた」と話す。

「お互いの良さが出やすい試合になる。そういうほうが良いサッカーをできてはいるけど、良さは消していかなければいけない」

 今季の浦和で関根は、登録が完了した7月20日のリーグ戦ジュビロ磐田戦から公式戦の全試合に出場。サイド攻撃に欠かせない存在となり、ドイツで培ったボール際の厳しい寄せを披露する場面も多くなってきた。このACLの舞台でも、個の能力で突破する局面が必要な時に頼れる存在だ。

 勝利はもちろん、0-0や1-1の引き分けでも準決勝への切符は手にできる。しかし、関根は「勝てば突破できる。そこに向けてやるだけ」と力を込めた。夏に復帰してきた男は、浦和にとって2年ぶり3回目のアジア制覇を自身の力で引き寄せるために、サイドで躍動する姿を見せてくれるはずだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング