暴かれたシュバイニーの愚行 FAがリーグ3試合出場停止処分へ

ビデオ判定で確認

 マンチェスター・ユナイテッド(マンU)のドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガーは、5日の0-0で終わった本拠地ウェストハム戦で、相手DFウィンストン・レイドの首に肘打ちを見舞った。だが、主審がこれを見逃したために試合中は注意で済んだが、その後のイングランドサッカー協会(FA)の調査により、暴力行為で処分されることが決まった。FAは公式サイトで発表し、3試合の出場停止処分が見込まれている。

 首位レスターを勝ち点3で追走する4位マンUには痛恨の事態だ。FAはビデオ判定でウェストハム戦前半40分に起きたシュバイニーの蛮行を確認したと発表している。

 2人はエリア内で小競り合いを起こすと、シュバイニーがレイドの喉に危険な肘打ちを見舞った。マーク・クラッテンバーグ主審はこの場面を見逃してしまった。2人を呼び、口頭での注意にとどめ、カードを出さなかった。だが、この模様はテレビ画面にも捉えられており、ペナルティーが課されることになった。12月10日までに選手は異議申し立てできるが、受け入れた場合、ドイツ人MFはボーンマス、ノーウィッチ、ストーク・シティとのリーグ戦3試合に出場停止となる見込みだ。

 一撃を受けたレイドは試合後、「あれはレッドカードだ。彼は自分が何をしているか分かっているはずだ。彼は僕の顔に肘打ちをしたんだ。だが、レフェリーは見ることができなかった。だから、前に進むしかない」と、テレビカメラに向けて怒りをぶちまけている。

ウェストハムのスラベン・ビリッチ監督も「ハーフタイムにリプレーを見たけれど、あれはレッドだ。最高水準のレッドだ。決定は理解するけれど、あれは重要な瞬間だった。主審を批判できない」と抗議していた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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