人工芝、凸凹ピッチ… 森保ジャパン、10月・11月も続くW杯アジア予選“いばらの道”

日本代表は今後も“いばらの道”を進むことになる【写真:Yukihito Taguchi】
日本代表は今後も“いばらの道”を進むことになる【写真:Yukihito Taguchi】

背番号10の中島はどんな状況でも「ピッチに出て自然と体が動く」と意に介さず

 日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の初戦となるミャンマー戦でMF中島翔哉(ポルト)とMF南野拓実(ザルツブルク)がゴールを挙げ、2-0で勝利した。ミャンマー戦は断続的な雨が降り、ピッチ状況が悪いなかでも悪天候を“逆手”にとって臨機応変に試合を進められた。選手の経験値も上がっているが、ここからの2次予選でアウェー開催となる10月のタジキスタン戦、11月のキルギス戦も厳しいピッチ状況が待ち受けそうだ。

 ヤンゴンで過ごした4日間は普段日本や欧州でプレーする選手たちにとって馴染みある環境ではなかった。合宿初日の練習場は天然芝ではなく、雑草が生えぬかるんだピッチ。“泥んこ”状態で練習し、翌8日は同所での練習予定だったが、急きょ変更して天然芝の試合会場で調整した。毎日のようにスコールに見舞われ、試合当日は午前中から断続的な雨が降っていた。街中は浸水し、タクシーやバイクはタイヤが半分沈んだ状態で運転。ピッチももちろん水気を多く含み、試合序盤では時折パスが止まってしまうシーンも見られた。

 森保一監督はそんななか、「グラウンド状態も悪いなかプレーしないといけない時にどういう判断をしないといけないか、現実的な良い判断をして相手を上回っていけるように、選手には戦って欲しい」と臨機応変なプレーを選手に注文。実際、試合は状況に応じて柔軟に対応し、中島の先制点は遠目からのミドルシュート、追加点はクロスから合わせて奪った。中央から崩すだけでなく、ウォーミングアップから選手同士話し合いを重ねて得点パターンを考えていた。

 白星スタートを切ることができた森保ジャパンだが、まだまだ厳しいアジアの戦いは待ち受ける。アウェー開催となる10月のタジキスタンは練習場、試合会場ともに人工芝。11月のキルギスもミャンマーで経験したデコボコピッチ並みにとても“良い環境”とは言えるものではない。来年3月のモンゴルも極寒のなか、硬いピッチで戦わなければいけない。いつも通りの戦術では上手くいかないことも多くなる。経験値が少ない若手が多く集まる森保ジャパンだが、臨機応変なプレーが求められることになりそうだ。

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