ネイマールを超えるベンゼマの脅威の決定力 母国開催の欧州選手権でその雄姿は…

窮地に立つストライカー

 レアル・マドリードのFWカリム・ベンゼマは、フランス代表の同僚MFに対する恐喝容疑の嫌疑にかけられている。だが、やはりその実力は、超一流であることをあらためて証明した。来年、母国で開催される欧州選手権の出場にも黄信号が灯るストライカーは、その得点率が現在リーグ得点王のバルセロナFWネイマールをしのぐものだと、スペイン地元紙「マルカ」が伝えている。
 ベンゼマは今季、第2節ベティス戦から第7節アトレチコ・マドリード戦までの6試合で6得点と序盤にハイペースでネットを揺らしてきた。しかし、その後は負傷やリヨンMFマテュー・ヴァルブエナに関するセックステープをめぐる恐喝事件に関与したとしたとして逮捕・起訴された影響もあり、およそ2カ月間ゴールから見放されていた。5日のヘタフェ戦では2得点で健在ぶりを見せた27歳は、あらためてその力が一流であることを見せつけた。
 リポートによれば今季のベンゼマは公式戦783分間(12試合)のプレーで9得点。1得点に擁する時間は87分間と1試合1得点以上のペースを維持している。現在、リーグ得点王のネイマールは1600分(18試合)のプレーで16得点。1得点に擁する時間は99分間となっており、得点の効率性ではベンゼマが上回っている。
 そんな代えの効かない実力者のベンゼマだが、フランスのマニュエル・ヴァルス首相は「偉大なスポーツ選手は模範的でなければいけない。それができないのなら、フランス代表に居場所はない」と代表からの追放を示唆。さらに、有罪となれば禁錮5年の実刑判決が下される可能性もある。最高峰のタレントであることは間違いないが、白い巨人のエースナンバー9を背負う男には一体どのような運命が待っているのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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