優勝に導いた広島の「ジョーカー」 日本代表DFとの駆け引きに”三度目の正直”で勝利

途中出場の柏がリーグ制覇を手繰り寄せる魂のアシスト

 サンフレッチェ広島のMF柏好文が、Jリーグチャンピオンシップ(CS)決勝第2戦のガンバ大阪戦で値千金の同点弾をアシストし、チームの2年ぶりのリーグ制覇に貢献した。

「日本一、最高だねー!」

 試合後、優勝インタビューを受けたサイドアタッカーは、サポーターに向かって開口一番、裏声になってしまうほどの歓喜の雄叫びを上げた。

 柏は0-1で迎えた後半20分に、ピッチに送り出された。第1戦を3-2で勝利していた広島は、このままのスコアでも優勝できる状況だったが、森保一監督はあえて攻撃的なカードを切る。そして後半31分、右サイドからの柏のクロスをFW浅野拓磨が滞空時間の長いヘディングでゴール左隅に流し込み同点。1-1で試合を終え、2年ぶりのリーグ優勝を達成した。

 柏は「今日でケガも忘れました」と満面の笑みを浮かべた。9月29日、練習中に右膝内側副靭帯損傷により、全治4週間の長期離脱を強いられた男は、CSにおいては得意の高速ドリブルを武器に、「ジョーカー」として2試合ともに後半途中からピッチに立った。

 

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