「長谷部さんや圭佑、サネッティを見て…」 長友佑都、4度目のW杯予選は「整える」

4度目のワールドカップ予選に臨むDF長友【写真:Noriko NAGANO】
4度目のワールドカップ予選に臨むDF長友【写真:Noriko NAGANO】

10日ミャンマー戦でカタールW杯に向けての予選が幕を開ける

 日本代表DF長友佑都が4度目のワールドカップ(W杯)予選に挑戦する。日本代表は2日、茨城県鹿嶋市内で5日の国際親善試合パラグアイ戦(カシマスタジアム)と、10日のカタールW杯アジア2次予選ミャンマー戦(ヤンゴン)に向けて合宿をスタートした。過去3大会連続でW杯本大会に出場している長友にとっては4度目の予選となるが、経験豊富なベテランは何を思って負けられない舞台に臨むのか――。変化した立場と理想像を自らの口で語った。

 再びW杯に向けた戦いが始まる。合宿初日は軽めのコンディション調整を、集合した13人で終えた。パラグアイ戦を終えれば、10日のミャンマー戦からは負けられない戦い。FIFAランク33位の日本代表に対して、相手は135位。“格下”を相手に、これまでもW杯予選初戦は苦労してきた。長友自身が経験した過去3度も同じだ。

「3回ね、うまく(予選に)入れていないので、成功体験がない。W杯予選初戦で成功体験がないので、なかなか難しいですけど。でも、経験ある選手、僕もそうですし、精神に乱れがあれば整えるという、みんなの意識をつなげられるように。そういう声かけをしたいなと思います」

 その3度の予選初戦は、すべてホームで開催されてきた。南アフリカW杯予選の2008年2月6日タイ戦こそ4-1で勝利したが、ブラジルW杯予選の2011年9月2日北朝鮮戦(1-0)は辛勝、ロシアW杯予選の2015年6月16日シンガポール戦に至っては引いてきた相手に対して猛攻実らず、屈辱的な0-0の引き分けとなった。長友だからこそ感じる初戦の難しさ。特に、今回は18歳のMF久保建英(マジョルカ)や21歳MF堂安律(PSV)ら東京五輪世代の若い選手が中心となってくる。のしかかる重圧に対して、長友は自身に求められる“精神的支柱”としての立場を理解する。

「そこ(精神面)の部分は自分の強みだと思っている。ブレないというところ。今まではもちろん、長谷部(誠)さんも(本田)圭佑もそうだし、海外では(ハビエル・)サネッティみたいな選手も見てきてね。やっぱり、どんな時でも精神的にブレない、ドシッとしている選手がいると、チームが整うんですよね、勝手に。自分がブレてもそういう選手を見れば『冷静でいなけりゃいけないな』と思う。そういう存在でいたいなと思うし、いなければいけない。俺は経験しているのに、バタバタしていたらもう、おさらばですよね(笑)」

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