「魔法のような瞬間があった」 ハーツ食野亮太郎、“加入翌日”に即デビューで指揮官絶賛

食野亮太郎はハーツでデビューを飾った【写真:Getty Images】
食野亮太郎はハーツでデビューを飾った【写真:Getty Images】

8月30日にシティから期限付き移籍での加入発表 31日のハミルトン戦で早速デビュー

 今夏、J1リーグのガンバ大阪からマンチェスター・シティに完全移籍したFW食野亮太郎が、期限付き移籍先のスコットランド1部ハーツでデビューを果たした。8月30日にハーツ加入が発表され、翌31日のリーグ第4節ハミルトン戦(2-2)で即ピッチに立った。前半29分、19歳のFWユアン・ヘンダーソンが負傷。途中出場で背番号77の食野が起用された。急遽ピッチに立ったにもかかわらず、堂々とプレーをした食野をクレイグ・レヴェイン監督は「魔法のような瞬間があった」と絶賛している。

 食野はG大阪下部組織で育ち、同期で飛び級昇格した日本代表MF堂安律を追うように17年、ユースからは唯一トップ昇格を果たした。昨年途中にJ1デビューすると、今季はJ3のG大阪U-23で得点を量産。トップチームに同行するようになり、5月11日の第11節サガン鳥栖戦でJ1初ゴールを決めた。今夏、プレミアリーグの名門シティからオファーを受け、移籍市場閉幕ギリギリで決断。8月30日にスコットランド1部ハーツへの期限付き移籍が決まった。

 30日にチームへ合流したばかりの食野だったが、31日のハミルトン戦のメンバー入りを果たすと、前半29分にFWヘンダーソンが負傷し、急遽出番が回ってきた。無得点に終わったものの、21歳FWは積極的なプレーを披露。指揮官は2-2に終わったことには不満を露わにしながらも、希望の光として輝きを放った食野の存在を絶賛している。公式ホームページがコメントを伝えた。

「リョウからは魔法のような瞬間があった。問題は彼をスタートから出すかどうかだった。だが昨日、長距離の移動、メディア対応、日本からのフライトがあって、かなり慎重になっていた。2点、3点のリードを持って、気持ち良い経験をさせてあげたかったが、私たちにチャンスがなかった」

 早速、適応力の高さを見せて持ち味を発揮した背番号77の食野。東京五輪への逆転出場も狙って、スコットランドの地で飛躍を遂げてもらいたいものだ。

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