「印象を残した」 久保建英、レアルBデビューにラウール監督&会長も拍手と現地報道
アルコルコン戦に右MFとして出場 力強いドリブルが飛び出した一方、パスミスも散見
日本代表MF久保建英はレアル・マドリードのBチームにあたるカスティージャに合流し、現地時間7日のスペイン2部アルコルコンとのプレシーズンマッチに先発出場。右MFに入って後半25分までプレーしたなか、スポーツ専門局「ESPN」ブラジル版は、久保が観衆、ラウール・ゴンザレス監督、フロレンティーノ・ペレス会長から拍手を受けたと伝えている。
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北米遠征とアウディカップでトップチームに帯同した久保は、その間に5試合中4試合で途中出場。トップチームのオーストリア遠征から外れてカスティージャに合流し、ラウール監督の下でデビューを飾った。
同じくトップチームに帯同していたブラジル人FWロドリゴ・ゴエスらとともに先発メンバーに名を連ね、4-4-2システムの右MFに入った久保。前半7分にショートカウンターで相手選手を弾き飛ばす力強いドリブルを見せ、要所で顔を出してつなぎ役としてプレーするも、高い位置でプレーする機会は限られる。一方でチームは前半39分、相手守備陣のミスを突いてボールを奪い、久保と同じくトップチーム昇格を狙うFWロドリゴが流し込んでカスティージャが先制した。
カスティージャは後半3分に追加点を奪い、久保はロドリゴとともに後半25分に交代。同37分にチームはダメ押しの3点目を奪い、3-0で快勝した。スポーツ専門局「ESPN」ブラジル版は、「レアル・マドリード:ロドリゴと久保がカスティージャで勝利」と見出しを打ち、トップチームの遠征に帯同していた18歳コンビについて触れた。
「久保は3得点のいずれにも関与しなかったが、左利きとしての能力と素晴らしいビジョンで、味方の好機を作り出し、印象を残した。彼ら(ロドリゴと久保)は交代する時、小さな観衆、ラウール監督、フロレンティーノ(・ペレス)会長から拍手を受けた。エージェントたちは特にロドリゴと“日本のメッシ”である久保を見ようとしていた」
実際、レアル公式YouTubeチャンネルが公開しているフルハイライトの映像でも、観衆から拍手が起こり、ラウール監督もベンチに向かう久保の頭を後ろからなでて労っている。スペイン1部バジャドリードへの期限付き移籍の噂も熱を帯びるなか、カスティージャ初陣でも地に足のついたプレーを見せた。