今夏“最も向上したチーム”トップ10を米選出 レアルを抑えて1位に輝いたのは?

ボローニャに加入した日本代表DF冨安【写真:Getty Images】
ボローニャに加入した日本代表DF冨安【写真:Getty Images】

冨安を獲得したボローニャが8位 バルサ、インテルなどが続く

 8位は、日本代表DF冨安健洋を獲得したボローニャ。シント=トロイデンで大きな成長を遂げ、日本代表でもレギュラーに定着した冨安はもちろんのこと、今夏は全体的に興味深い補強を展開している。中でもU-21デンマーク代表MFアンドレアス・スコフ・オルセンは昨季、デンマーク1部で22ゴールを記録した左利きの有望株だ。

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 7位はウェストハム。過去の補強を見ると多くの失敗例が目立つが、今夏は手当り次第のアプローチをやめ、2人の素晴らしい選手に高額を投資した。スペイン代表MFパブロ・フォルナルスの獲得は見事で、元U-21フランス代表FWセバスティアン・アレは今夏に退団したオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチの代役となり得る実力者だ。

 6位はライプツィヒ。例年どおり、今夏も若手トップ選手のリクルートに徹した。2018年にレンタルで獲得していたイングランドU-21代表FWアデモラ・ルックマンを完全移籍で迎え、パリ・サンジェルマン(PSG)からはU-21フランス代表MFクリストファー・ヌクンクを低価格で獲得している。ただ、ドイツ代表FWティモ・ヴェルナーの去就に大きな疑問が残っている状態で、もし同選手が今夏で退団となれば、ライプツィヒの移籍ビジネスもまた違う形になると見られている。

 5位はバルセロナ。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で準決勝敗退を喫したバルセロナは、今夏にグリーズマンを獲得。同選手をどのようにしてチームにフィットさせるのかはまだ不明だが、高いクオリティーを持つ万能アタッカーの加入により、重要な場面でアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに頼りすぎないようになれることだろう。そして、オランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングは、スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツの後継者にふさわしい選手と言える。

 4位はインテル。アントニオ・コンテ新監督は中盤センターを一新した。イタリア代表MFステファノ・センシとMFニコロ・バレッラを獲得。また、オーストリア代表MFヴァレンティーノ・ラザロは右ウイングバックの推進力となり、ウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディンは3バックの中央で統率することになるだろう。

 3位は新シーズンからプレミアリーグ復帰のアストン・ビラ。ここまで1億ポンド(約132億円)を投じて10選手を獲得したが、今夏の状況を踏まえれば当然のことでもある。大量の選手が契約解除となり、正式に登録された選手はわずか13人のみ。クオリティーの高い選手を集めるだけでなく、頭数も増やす必要があった。

 ディフェンスラインは完全に一新され、中盤も強化。両翼も加え、前線ではブラジル人FWウェズレイが新たな中心選手となるだろう。大規模な刷新ということもあり、一致団結してプレーできるのかは見ものだが、3選手はレンタル先からの復帰、2選手は過去にディーン・スミス監督とともに仕事をしたことがあるだけに、戦力アップと見ることに間違いはないだろう。

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