ファン・ハール監督、ヤヌザイの来年1月のマンU復帰を断念 「彼がドルトムントを選んだ」

「ドイツには選手を返却するシステムがない」

 マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は、ドルトムントに1年間の期限付きで移籍しているベルギー代表FWアドナン・ヤヌザイの来年1月の移籍市場でのUターン復帰を断念したと明かした。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。

 ヤヌザイは今季出場機会を手にするためにドルトムントへとレンタルで加入したが、思ったような出場機会を手にすることができていない。ベンチ要員として今季リーグ7試合に出場。20日のハンブルガーSV戦では途中出場でFWオーバメヤンのゴールを鮮やかにアシストしたが、香川、オーバメヤン、ロイス、ムヒタリアンの「ファンタスティック4」と呼ばれる攻撃ユニットの牙城を崩すことができていない。

 マンU指揮官は、想定外の状況に陥っている20歳の新鋭をレンタル期間終了を待たずに、1月に呼び戻そうと画策していると地元メディアに報じられていた。だが、それは断念した様子だ。

「彼はドイツにレンタル移籍しているので、3カ月という期限ではない。ドイツでは選手をレンタル元に返却するというこのシステムを知らないんだ。これはイングランドでは通常のことなんだが」

 ファン・ハール監督は、ヤヌザイ復帰話が頓挫したことを明らかにした。21日のワトフォード戦には、主将のルーニー、19歳の神童マルシアル、フェライニらアタッカー陣が欠場する見込みだ。バレンシアも左足の手術で全治3カ月の離脱が決まっており、ヤヌザイが復帰できれば大きなプラスとなるところだった。だが、思うような結果にはならなかったようだ。

 

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