聖地がトリコロールに染まった日 フランス対イングランド戦で7万人がテロ犠牲者に哀悼の意

デシャン監督 「感謝でいっぱい」

 フランスを率いるディディエ・デシャン監督は、こうした国や人種を超えた団結の一部始終を目の当たりにし、「心の底から感謝の気持ちでいっぱい。特別で、感動的で、壮大な瞬間だった。我々は深い悲しみを共有した。我々(フランス国民)にとっては素晴らしい出来事だった」と振り返った。イングランドのロイ・ホジソン監督も「感動的な機会だった」とコメントを寄せた。

 13日のテロ事件ではフランス郊外のスタッド・ドゥ・フランスで行われていた国際親善試合のフランス代表対ドイツ代表戦の試合中にも近くのレストランや、スタジアムのJゲート付近で爆発が起こり、4人が亡くなったと報じられていた。

 この大事件は、サッカー界にも大きく波紋を広げた。ベルギー対スペイン、ドイツ対オランダの一戦が相次いで中止となった中、イングランドと渦中のフランスとの一戦は決行。団結しテロに立ち向かっていくという明確なメッセージを世界に発信した。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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