チリがPK戦でコロンビアを破り4強進出! VARでゴール二度取り消しも…3連覇へ前進

PK戦を制したチリが準決勝へ【写真:Getty Images】
PK戦を制したチリが準決勝へ【写真:Getty Images】

チリの到着遅れでキックオフが20分遅延した一戦 コパ・アメリカ8強屈指の好カードは接戦に…

 コパ・アメリカ(南米選手権)準々決勝屈指の好カード、コロンビア代表とチリ代表の一戦が現地時間28日に開催されたが、チリの到着遅れによってキックオフが遅延すると、チリのゴールが2度にわたって取り消され、両チームがもみあいになるなどイレギュラーな展開続きのなか、0-0で突入したPK戦の末に、チリがコロンビアに5-4で勝利した。

 この日の試合会場はサンパウロのアレーナ・コリンチャンスだが、周辺の交通渋滞のためチリの会場到着が遅れた。そのためキックオフ時間が20分遅れ、現地時間20時20分となった試合は、前半15分に二転三転する判定が起きた。

 チリのMFアルトゥーロ・ビダルが自陣から左サイドのFWアレクシス・サンチェスに展開。サンチェスが突っかけながら外を駆け上がったDFジャン・ボーセジュールにパスを送ると、グラウンダーのクロスをコロンビアGKダビド・オスピナがファンブル。これをMFチャルレス・アランギスが詰め、シュートがゴールラインを越えたとして一度はゴールを認められた。しかしその後、サンチェスに出たサイドチェンジのパスがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によってオフサイドと判定され、一転してノーゴールとなった。

 判定後はキャプテンのDFガリー・メデルらが、主審に「なぜ?」と詰め寄る場面もあったが、試合は0-0のまま再開。そして同31分にはコロンビアのFWフアン・クアドラードの腹部にチリMFエリック・プルガルの足が入ったとして悶絶。レフェリーが試合を止めた瞬間、別の場所でチリとコロンビアの選手がもみあいになって一触即発のムードとなった。

 プレー以外の部分でも南米らしいテンションの一戦は、スコアレスのまま後半へ。そして再び注目を浴びるシーンが起きたのは同25分だった。右サイドからのクロスに対してサンチェスがシュート。こぼれ球がビダルのもとへ転がると、ビダルは躊躇なくシュートを放ちゴールネットを揺さぶった。

 しかしサンチェスのシュートがペナルティーエリア内にいたDFギジェルモ・マリパンの手に当たったとして、再びVAR判定に。チリにとってはこの試合2度目となるゴール取り消しによって、スコアは動かなかった。

 結局90分間で試合は動かず、PK戦で決着をつけることになった。PK戦は両者とも4人目まで全員成功。コロンビアは5人目のDFウィリアム・テシージョが失敗。チリはサンチェスがきっちりと決めて5-4でPK戦を制し、ベスト4進出を決めた。

 同大会3連覇に向けてチリが2度のノーゴールに屈せず勝利した。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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