パリでの惨劇に揺れるフランス 延期と伝えられたイングランド戦は決行へ
17日に聖地ウェンブリーで世界に向けてメッセージを発信
フランスサッカー協会は、17日にロンドンの聖地ウェンブリー・スタジアムで予定されているイングランドとの親善試合を予定通りに行うと発表した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
フランス代表は13日に、パリ郊外のスタッド・ドゥ・フランスでドイツ代表と国際親善試合を行ったが、後半途中にスタジアム付近のレストランなどでの爆破事件を含む同時多発テロが発生。選手は試合後にロッカールームに足止めとなり、観衆がピッチ上に避難する事態になった。127人以上の犠牲者が出たと伝えられるパリでの惨劇を受け、地元紙はイングランド代表との親善試合の延期が決まったとレポートしていた。
ドイツ戦に先発出場したマンチェスター・ユナイテッドのフランス代表FWアンソニー・マルシアルは、ツイッターで「パリに祈りを」とメッセージを公開。フランスは国境を封鎖し、ラグビーなど14日にパリで予定されていたスポーツイベントはすべて中止となった。
それでも、来週火曜日にロンドンで行われるイングランド戦は決行する方針になったという。来年に欧州選手権を主催するフランスサッカー界は激震に見舞われているが、テロに屈しないとのメッセージを聖地ウェンブリーで世界に向けて発信することになりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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