森保J、コパ初戦チリ戦「パフォーマンス分析」 唯一チリと対等に渡り合ったのは?

卓越した個の打開力を証明したMF久保【写真:Getty Images】
卓越した個の打開力を証明したMF久保【写真:Getty Images】

久保は持ち前のテクニックでチリの選手と互角に渡り合い、卓越した個の打開力を証明

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■柴崎 岳(ヘタフェ)=★★☆☆☆

 前半44分にこぼれ球をダイレクトで上田に入れてチャンスを創出すれば、後半12分にも的確なピンポイントクロスで上田の決定機を作った。球際で戦う姿勢などキャプテンとしてチームを引っ張ったが、4失点目の場面はハイボールに対するヘディングが甘くなり、ゴールを許してしまった。

■中山雄太(PECズヴォレ)=★☆☆☆☆

 柴崎とボランチのコンビを組み、持ち前のロングフィードでサイドチェンジする場面もあったが、不用意なボールロストが多く、チリに中盤でイニシアチブを握らせてしまった。1失点目は植田と重なる形でヘディングシュートを決められ、3失点目はペナリティーエリア内で簡単にクロスを上げられてしまうなど、精彩を欠いた感は否めない。

■中島翔哉(アル・ドゥハイル/→後半21分OUT)=★☆☆☆☆

 いつも通り果敢にドリブルを仕掛けたが、チリの鋭いタックルやチャージに行く手を阻まれ、ゴールネットを揺らせず。攻撃の中心も、この日に限っては久保に譲る格好となった。チェイシングを含め、守備にエネルギーを使わされた印象だ。

■久保建英(FC東京→レアル・マドリード)=★★★☆☆

 大敗のなかで唯一と言っていい光明。MFプルガルを股抜きしたかと思えば、2人を抜いて強烈なシュートを放つなど、個の打開力でチリにとって脅威の存在となった。ゴールを奪えなかったとはいえ、レアル移籍で世界的な注目を集めるなかで、わずか18歳、A代表初先発で難敵チリと対等に渡り合った点は評価されてしかるべきだろう。

■前田大然(松本/→後半21分OUT)=★★☆☆☆

 FWサンチェス対策の一環として右サイドで出場。ボールを握られる展開が長く、自慢のスピードが炸裂したのは、後半20分に久保の縦パスからゴールライン際をえぐったシーンのみだった。本人は「スピードは通用した」と一定の手応えを得たが、アタッカーとしてはゴールという結果が欲しいところだ。

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