若きなでしこJ、初勝利の“覚醒”に期待 高倉監督「チームの表情は明らかに変わった」

なでしこジャパンが今大会初勝利を手にした【写真:Getty Images】
なでしこジャパンが今大会初勝利を手にした【写真:Getty Images】

W杯第2戦でスコットランドに2-1勝利 19歳MF遠藤「自信もついてきた」

 なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間14日のフランス女子ワールドカップ(W杯)のグループリーグ第2戦、スコットランド戦で2-1と大会初勝利を挙げた。女子W杯に初出場となる選手たちの多いチームだけに、この1勝は肩の荷を下ろさせたようだ。

 日本は現地時間10日の初戦アルゼンチン戦で0-0の引き分けに終わった。2011年のドイツ大会で初優勝を飾った日本は、続く15年カナダ大会でも多くの主力が残り準優勝。しかし、翌16年のリオデジャネイロ五輪アジア予選で敗退すると、高倉麻子監督に交代してチームも一気に世代交代した。その結果、今大会では実績のある国としては珍しく、参加24チーム中でも下から2番目の平均年齢という構成で臨んでいる。

 そのことは初戦の硬さに少なからず影響を与えた。そしてこのスコットランド戦で、前半にFW岩渕真奈の先制ゴールとFW菅澤優衣香の追加点が生まれ、後半終了間際に1失点したものの勝利を収めると、若手選手たちには安堵の表情があった。

 このスコットランド戦でスタメン起用され、岩渕の先制ゴールをアシストしたチーム最年少19歳のMF遠藤純は、「少し緊張していて良さが出せなかったけど、あの1点で少しずつ自信がついて出ている時間を楽しくやり切れた。前回の試合は攻撃の厚みが少なく、この試合は仕掛けてゴールをすると思っていた。自信もついてきた」と話す。

 また、菅澤が獲得したPKにつながるアーリークロスを供給したDF清水梨紗もまたホッとした表情で、「この勝ちがチームの良い流れになると思うので、イングランド戦にチーム全体でコミュニケーションを取ってやっていきたい。雰囲気は悪くなかったけど、もっと良くなってきたのでこのままいきたい」と、勝利が与える好影響に期待するコメントを残している。

 試合後の記者会見に臨んだ高倉監督は、初戦アルゼンチン戦との比較をこのように話している。

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