去就不透明なハメス ナポリから期限付き移籍打診も…62億円オファー望むレアルが却下
ペレス会長が期限付き移籍オファーに「NO」の姿勢示す
今夏の移籍市場で動向が注目されるスター選手の1人が、スペインの強豪レアル・マドリードのコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスだ。今季終了に伴いドイツ王者バイエルン・ミュンヘンから保有権がレアルに戻るが、フロレンティーノ・ペレス会長は期限付き移籍オファーには「NO」の姿勢を鮮明にしているという。
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ハメスはレアルからバイエルンへ2年間の期限付き移籍でプレーし、付帯していた買い取りオプションは行使されなかった。そのため、この夏の移籍市場ではレアルに保有権が戻っていることから、ハメスの獲得を狙うクラブはレアルとの交渉を成立させなければいけない。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、セリエAの強豪ナポリがオファーを出したとしている。
しかし、ナポリからのオファーはバイエルンと同様に買い取りオプション付きの期限付き移籍だったという。ナポリのカルロ・アンチェロッティ監督はハメスの獲得にゴーサインを出しているものの、財政的な事情もあり完全移籍のオファーには至っていないとした。
その結果、レアルのペレス会長はナポリに「NO」を突きつけたという。ペレス会長はあくまでも買い取り義務付きの期限付き移籍か、完全移籍でのオファーにこだわっているとされた。そして少なくとも、5000万ユーロ(約62億円)レベルのオファーである必要があるという。
また、仮にナポリがレアルとのクラブ間交渉がまとめられたとして、ハメス本人へのオファーは5年契約でレアルでのものよりかなり低い年俸額にならざるを得ず、選手サイドと合意できるかどうかにも疑問を呈した。
レアルはすでにイングランド・プレミアリーグのトットナムでプレーするデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンの獲得に動いているともされ、ハメスの動向は非常に不透明だ。27歳とキャリアのピークにあるハメスは、来季どこのクラブでプレーすることになるのか。その去就が注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)