ミラン指揮官、移籍直訴の本田に三くだり半 「チャンスは与えたはずだ」と慰留せず

「本田は1月に放出してほしい?」

 ACミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督は来年1月の移籍を直訴し、今季限りでの退団の可能性が高まっている日本代表FW本田圭佑についてアピールのチャンスはすでに与えたと説明した上で「満足できなければ出て行けばいい」と慰留するつもりが全くないことを断言した。敵地アタランタ戦を控えた記者会見で、アドリアーノ・ガッリアーニCEOに冬の移籍市場での移籍を直訴したという本田に対する質問がミハイロビッチ監督に寄せられた。

「本田は1月放出してほしいという記事が出ているが、この状況を考えるか?」

 このクエスチョンに対して、指揮官は毅然(きぜん)とした態度で口を開いた。

「ミランにいることは、義務ではない。満足していなければ、プロジェクトに納得して、そして、関与していると感じないなら、出て行けばいい。本田のことを言うなら、本田はプレーするチャンスはあったと私は思う。他の多くの選手と同じように、だ。その後、サッカーはこういう形に機能している」

 ミラノ脱出を熱望しているという背番号「10」に対しては、慰留の言葉はなかった。現在、今季6試合先発落ちとなった本田だが、1年以上もリーグ戦でゴールから遠ざかっているにもかかわらず、序盤は4-3-1-2システムのトップ下で先発起用された。

 指揮官は、攻撃面で貢献のなかった背番号「10」の黒子役、そして泥仕事の献身は公にたたえていた。本田は10月4日のナポリ戦で出番なしに終わった後、クラブ、指揮官、イタリアメディア、サポーターを批判した。

 結果を出せずに、更迭問題が浮上していた指揮官は4-3-3システムに変更。ウインガーのアレッシオ・チェルチを本田の代わりに重用することでチームは好転した。リーグ戦では、3連勝を飾っている。この間、本田は顔見せ程度ながら、試合の終盤で4試合連続で起用された。短期間でボールロストが散見する試合もあったが、10番が実力を示す機会はゼロではなかった。指揮官はこう続ける。

 

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