欧州強豪との連戦に挑むフランス代表 渦中のベンゼマ、ヴァルブエナは招集されず
エース逮捕に衝撃が走るEURO開催国
フランス代表は11月13日のドイツ戦、17日のイングランド戦の2試合に向けた招集メンバーを発表。先月発覚したセックステープを巡る脅迫事件の被害者、MFマテュー・ヴァルブエナ(リヨン)と、その事件に関与したとして4日に逮捕されたカリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)の2人は、メンバーから外れた。
英国営放送「BBC」によれば、ディディエ・デシャン代表監督は、被害を受けたヴァルブエナについて「マテューはリヨンであまり良いパフォーマンスをしていなかった。でも、それはみなさんも御存知のとおり、彼は心理的にベストコンディションではないんだ」と話しており、メンタル面の状態を心配していた。
一方のベンゼマは、現地警察当局の調べに対し、事件への関与を認めたことが仏地元メディアの報道によって明らかになり、世界中に激震が走っている。太ももの負傷で現在離脱中ということもあり、渦中のストライカーは代表不参加となった。デシャン監督は「私は事件について何も知らない。この件は警察に任せる」と語っている。
フランスは、来年の欧州選手権(EURO)本大会は開催国として臨み、2000年大会以来の優勝を目指す。13日に現世界王者ドイツと、17日に今大会の予選で10戦全勝と好調のイングランドという2つの欧州強豪との対戦を控えている。
主将GKウーゴ・ロリス(トットナム)をはじめ、MFポール・ポグバ(ユベントス)などが順当に選出。ニースで12試合7得点と復活を遂げたFWにハテム・ベン・アルファ(ニース)がEURO2012以来の復帰を果たしている。アンリ2世とも言われる19歳の神童アンソニー・マルシアル(マンチェスター・ユナイテッド)も引き続き名を連ねた。
招集メンバーは以下のとおり。
GK
ユーゴ・ロリス(トットナム)
スティーヴ・マンダンダ(マルセイユ)
ブノワ・コスティル(レンヌ)
DF
クリストフ・ジャレ(リヨン)
エリアカン・マンガラ(マンチェスター・シティ)
バカリ・サーニャ(マンチェスター・シティ)
ママドゥ・サコ(リバプール)
ローラン・コシエルニー(アーセナル)
ラファエル・ヴァラン(レアル・マドリード)
リュカ・ディーニュ(ローマ)
パトリス・エヴラ(ユベントス)
MF
ラサナ・ディアッラ(マルセイユ)
ブレイズ・マテュイディ(パリ・サンジェルマン)
ムサ・シソコ(ニューカッスル)
ヨアン・キャバイェ(クリスタル・パレス)
モルガン・シュナイデルラン(マンチェスター・ユナイテッド)
ポール・ポグバ(ユベントス)
FW
アントワーヌ・グリーズマン(アトレチコ・マドリード)
オリビエ・ジルー(アーセナル)
アンソニー・マルシアル(マンチェスター・ユナイテッド)
キングスレイ・コマン(バイエルン・ミュンヘン)
アンドレ=ピエール・ジニャク(ティグレス)
ハテム・ベン・アルファ(ニース)
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images