エースが呼び込んだ404分ぶりの歓喜 ルーニーの一撃でマンUがCL・B組首位に
本拠地でロシア勢相手に初勝利
マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWウェイン・ルーニーが、3日のUEFAチャンピオンズリーグ1次リーグCSKAモスクワ戦の後半34分、チームとして公式戦404分ぶりとなるゴールを決める活躍でB組首位に導いた。名門にとっては本拠地で初のロシア勢相手の記念すべき初勝利となった。
公式戦の無得点が続き、オールド・トラッフォードには嫌なムードが漂っていた。エースが、その空気を破る待望の一撃を決めた。FWジェス・リンガードの右サイドからのクロスに走り込んだルーニーは、ヘディングで豪快にゴールへたたき込んだ。一気に沸騰したスタジアムの大観衆にルーニーは何度も歓喜の雄たけびをあげた。この勝利で勝ち点3を積み上げたマンUは勝ち点7でB組首位となった。
ルイス・ファン・ハール監督は試合後の記者会見で「すごく安心している。攻撃的なユナイテッドはとてもよく組織されたチームと戦っていた。ゴールを奪うことは難しい。長い時間コントロールしていたが、最後の1分でゴールを決められてしまえば、自分は違う立場でここに座っていた」と語った。
マンUが最後に決めたゴールは10月21日のCSKAモスクワ戦後半20分。フランス代表FWアンソニー・マルシアルの一撃。25日のマンチェスター・シティとのリーグ戦のダービーから、28日のリーグカップで延長PK戦の末に敗れたミドルスブラ戦、そして31日のリーグ、クリスタルパレス戦と、3試合連続で無得点だった。
この日の勝利が意外にもマンUにとっては本拠地でのロシア勢相手の初勝利だった。「安心しているし、誇りにも思う。簡単ではないんだ。私は指揮して2年だが、マンチェスター・ユナイテッドはロシアのチームに本拠地で勝ったことがなかったんだ。誰もがこの勝利を簡単と思うかもしれないが、イージーではないんだ」。オランダ人指揮官は歴史的勝利に胸を張っていた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images