元仏代表MFリベリー、有終の美を飾るバイエルン惜別弾に感慨 「最後の偉大な瞬間」
12年間を過ごしたバイエルンでのリーグ最終戦で得意のドリブル突破からゴール
元フランス代表MFフランク・リベリーが、12シーズンに及ぶバイエルンでのキャリアに幕を閉じた。今季のリーグ最終節でフランクフルトを5-1で破り、前人未到の7連覇を達成。36歳の大ベテランはブンデスリーガ公式サイトで、「アリアンツ・アレーナで最後の偉大な瞬間だ」とラストゲーム後に振り返った。
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2位ドルトムントとの優勝争いの行方は最終節までもつれ込んだ。勝てば文句なしで優勝決定という状況でフランクフルトをホームに迎えたバイエルンは、前半4分にフランス代表MFキングスレー・コマンのゴールで先制に成功する。後半5分に一度は同点に追いつかれたが、そこからゴールラッシュを展開。同8分にオーストリア代表DFダビド・アラバ、同13分にポルトガル代表MFレナト・サンチェスがネットを揺らして突き放すと、途中出場したリベリーも得意のドリブル突破からゴールを奪った。
最後はリベリーと同じく、今季限りで退団する元オランダ代表MFアリエン・ロッベンがダメ押しの5点目を挙げてフィニッシュ。51の大勝で、7年連続28回目の優勝を飾った。
リベリーの試合後コメントをリーグ公式サイトが紹介。12シーズンで計9回のリーグタイトルを獲得したレジェンドがその喜びを明かしている。
「家族のみんな、子供たちや妻、両親、妻の両親、いとこ。今日はみんながフランスから来てくれた。タフなことだったが、最も重要だったのは僕らがチャンピオンになることだった。僕にとって、アリアンツ・アレーナで最後の偉大な瞬間だ。僕がここにいたのはわずか数年のことではない。12年だよ」
リベリーは選手として最高の時間をバイエルンで過ごした。多くのタイトルも獲得してきたなかで、「最高のシーズンは2012-13シーズン」とユップ・ハインケス監督の下でブンデスリーガ、DFBポカール、UEFAチャンピオンズリーグの三冠を成し遂げた1年を挙げ、「あの年はクレイジーだった」と振り返っている。
「僕がここに来た時は僕の本は開かれていた。そして今、それが閉じられた。でも、それは僕の心の中に生涯残り続けるだろう」
王者としてクラブを去るリベリー。その雄姿はサポーターも忘れることはないだろう。