名手シャビがルーニーにMF転向のススメ  「深い位置で危険な選手になれる」

中盤起用の適応力は昨季に実証済み

 ファン・ハール監督1年目の昨季、ルーニーは負傷者が相次いだセンターハーフのポジションで起用され、その役割を難なくこなしてみせた。シャビもルーニーが、こうして司令塔のポジションでプレーするのに十分な能力を備えていると分析している。

「ルーニーはより深い位置(中盤)でプレーすれば、危険な選手であり続けられる。彼には優れたビジョンと広範囲にパスを出す能力がある。その役割もうまくこなせるだろう。もし適応できれば、5年、あるいは6年先もトップレベルで活躍できる」

 シャビは中盤へのコンバートが、ルーニーのキャリアを伸ばすことにもつながると考えているようだ。サイドを本職とし、世界最高のドリブラーとして知られたユナイテッドの先輩ライアン・ギグス氏も、晩年はセンターハーフとしてプレーし、40歳まで現役を続けた。世界屈指のタレントでも、キャリアの終盤にポジション変更を余儀なくされることは珍しくない。世界最高のFWの一人と評される男も、最前線で生き残るために、新たな道を切り開くことになるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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